
この記事では、“成功へと至る習慣”についてお話をしようと思っていますが、まずはそれに関連する、ある言葉をご紹介しましょう。
「成功とは生まれつきの才能で決まるものではありません」
「成功する人には共通の思考や行動のパターンがあります」
ハイディ・グラント・ハルバーソン
これはコロンビア大学でモチベーション理論を教える社会心理学者のハイディ・グラント・ハルバーソンによる言葉です。
これは言い換えると、彼らの思考や行動パターンをマネしてしまえば、あなたも同じように成功者になれるという事です。
そこでこの記事では、偉人研究マニアな私が見つけた、世界クラスの成功者達に共通していた“16の思考の習慣”をご紹介したいと思います。
つまり、あなたはこの記事を読むことで、少なくとも
「脳の使い方に関しては世界クラスになる事が出来る」
という事です。
是非、彼らの思考パターンを体得して下さい。
※「思考パターンだけでなく、行動のパターンも知りたい……」という人は、《世界のハイパフォーマーに共通する13の良い習慣-マネするだけで…》という記事でご紹介していますので、こちらの記事も併せて読んで実践すれば、あなたは成功者そのものとなれるでしょう。 |
世界クラスの成功者に共通する16の思考の習慣
さぁ、それでは彼ら成功者の16個の脳の使い方を、一つずつあなたの頭にインストールしていきましょう。(「あれ?16個だったっけ?」と思ったかもしれません。その意味は記事の最後に分かります。)
1.成功を勝ち取る前に過ちを止める
失敗を埋め合わせる第一歩は、過ちを犯すことをやめることにある。
ウォーレンバフェット
これは、世界一の投資家と称されるウォーレンバフェットの言葉です。
そしてウォーレンバフェットに限らず、成功者と呼ばれる人達は、自分の目標を叶える為に「捨てる」「やめる」という所からスタートする傾向があります。
具体例を挙げると
- 自分にとって有益でない人間関係を切る
- 自分の目標に関係のない、生産性が低い活動をやめる
- 日常でかかるお金、会社の経費などを徹底的にコストカットする
という風に、“活動を始める前に”こういった行動をする特徴が見られます。
何故なら日常の時間やお金は有限ではなく、イタズラに使っていればすぐに無くなってしまうからです。
ですから、
- 時間
- お金
- モノ
- 人間関係
に焦点を当てて、自分に必要の無いものは捨てる勇気を持つ事が成功への第一歩となります。
それは辛い事ですが、成功を勝ち取る為には、必ず何かを犠牲にしなければならないのです。
2.情報を徹底的に集め、それを1つに絞る
成功者の思考傾向の一つに
「初めに情報を徹底的に集め、それを1つに絞る」
というものがあります。
例えばソフトバンクの孫正義さんは、会社を起こす前に、一年半もビジネスモデルを考え、40近くの新しい事業を発明したそうです。
更にその40の事業の一つ一つを調査して
- 10年分のビジネスプラン
- ライバル調査の結果
- 予想売上高
などを作り上げたそうです。
結果として、一つの事業あたりの書類は一メートルもの高さになったとか。
そこから他の39のモデルを捨てて、ソフトバンクという一つの事業を引っ張り出し、今の成功を作ったと言っています。
これはウォーレンバフェットも同じ傾向を持ち、彼いわく
「図書館にあった“金融”と名の付く本は全て読んだ」
ウォーレンバフェット
と言っています。
彼らは“まぐれ当たり”という成功ではなく、「なるべくしてなった」と言えるでしょう。
ですから、あなたが
- クリエイティブなアイデアを生む時
- 技術や知識をマスターしたい時
などには「まず情報の山を作り、そして絞る」というプロセスをたどる事をおススメします。
3.仕事は100%の情熱を注げ、更に時代が必要としているものを選ぶ
自分が夢や仕事を選ぶ時に、必ず頭に入れておくべき2つの要素があります。
それは
- 自分が100%情熱を捧げることができる仕事
- 今の時代に必要とされる仕事(儲かる仕事)
という二つの中間点であるものをチョイスすることです。
1.の理由として「情熱が無ければ挫折体験を乗り越えられない」からです。それについてスティーブジョブズはこんな風に語っています。
(仕事を)好きだと心の底から思い込め。でなければやり遂げるかいがない。……仕事が嫌だったり、意味を理解していなかったら、ばかばかしくてこんなことはやってられない。
スティーブジョブズ
何かビジネスを成功させたり、大きな夢を叶えるには大抵何千時間、何万時間も取り組むのが普通です。それでも成功する保証なんて何処にもありません。
ですから、例えお金をもらえなくても続けられるくらいの情熱が無ければ、ジョブズの言う通りバカバカしてくてやってられなくなります。
2.の理由としては、稼ぐにしても有名になるにしても、多くの人のハートをキャッチしなければならないからです。その為には、今の時代に必要な仕事を選ぶべきなのです。
そして現金の収入が無ければ、そのビジネスや夢を大きくしたり、継続していく事が困難になるでしょう。最低限の生活基盤が無ければ、夢を追いかける余裕すら無くしてしまうのです。
※「では、時代が必要としている仕事、いわゆる稼げる仕事とは何か?」 に関しては、《藤井6段やオバマ大統領も受けた、勉強に集中する子供を育てる教育法》という記事の中で解説しているので、是非ご覧下さい。 |
4.頭脳からチャンスを生む
とはいっても「自分の好きな事や情熱のある事が儲からない業界だ…」という人もいるかもしれません。
例えば、
- A業界は成長期
- B業界は衰退期
だったとします。
「どちらが上手くいきやすいか?」という話になれば、当然A業界の方でしょう。
ですが衰退期でも成長をし続けるビジネスが、中には存在します。その秘訣は何かというと、以下の通りです。
分野からチャンスは生まれません。頭脳からチャンスは生まれるのです。
ウォーレンバフェット
この頭脳を使った好例が、スターバックスです。創業者のハワード・シュルツが起業した当時、コーヒー業界は完全に飽和していたはずです、
そんな時代にスターバックスは彗星のごとく表れ、世界レベルのコーヒーショップへと駆け上がっていきました。
「何故か?」
それは今までの「コーヒーを飲む喫茶店」という概念を「空間を楽しむ喫茶店」という風に変えたからです。
こんな風に衰退期のビジネスであっても、既存の枠から少しずらす事で、上手くいったケースも多数存在します。
もし、あなたの飛び込みたい業界が儲からないものであれば、こういった新しいアイデアを考えましょう。
5.シンクディファレント
シンクディファレント(人とは違った物の見方でいろ)とは、アップルコンピュータの広告のスローガンでしたが、これはスティーブジョブズの生き方の本質の一つと言えます。
そしてこの「人と違う事をする」という思考は、成功者達に共通している傾向と言えます。(先ほどのハワード・シュルツもそうですね。)
その例をあげましょう。
僕はセオリーを壊してナンボです。ルールブックには内野安打を打ってはいけないと書いていないですし。
イチロー
この言葉の通り彼は、
- 振り子打法
- 詰まった打球でヒットすること
- ワンバウンドの球を打つ
という常識外なプレーを沢山見せてくれます。
そもそも成功者というのは、常に“少数派”です。つまり、周りとは違う意見や考え方を持った人達と言えます。
確かに「みんながやっている」のは安全に感じるかもしれません。失敗して恥をかく事も無いでしょうし、痛い目に合う可能性も低いでしょう。ですがその分得られるものも少ないのです。
特に日本は同調圧力が非常に強いので、周りの顔色を窺いながら、自分の意見を決めてしまう人が多いと感じます。
そうではなく「自分がどうしたいか?」が一番大切で、それを素直に表現出来る人は強いと、私は思います。
6.うさぎではなく、カメのようにジワジワと
小さなことを積み重ねることが、 とんでもないところに行くただひとつの道
イチロー
これはイチロー選手の有名な言葉です。
人の脳には「レーザービーム、首位打者、ゴールデンクラブ賞」という華やかな部分だけが、記憶に残りがちです。
ですが、それらを生んだ本当の要因は、
- 日々の素振りやストレッチ
- 厳しい日常生活のルーティン
といった小さい事をコツコツと続けた事にあるのです。
こういった事は短期的に“しんどい事”だと感じられるかもしれません。イチロー選手自身も、素振りをする事について「ちっとも面白くない」と語っています。
「それでも続けられる原動力は何か?」というと、長期的な目線です。例えば「大リーグという大舞台でヒットを重ねる事が自分の幸せだから…」といったものです。
こういった長期的な目線は、イチロー選手に限らず、成功者に共通しています。何故なら成功は短期的な目線を捨てなければ手に入らないからです。
例えば、
- 目標や計画を立てる
- 本を読んで知識を深める
- 練習してスキルアップする
- 健康に気を配る
- お金を貯蓄する
……etc
これらは成功に必要不可欠なものですが、メンドクサイ事ばかりでしょう?
ですが「この将来の為に、今我慢して行動する」という長期的な目線を持って行動する事が、華やかな部分を生むコツなのです。
※実はイチロー選手のようにストイックに、将来の為の行動を淡々とこなし続けるテクニックがあります。その事は《トップアスリートの秘密、ルーティンを人生全てに応用する5つの手順》という記事でご紹介しているので、是非お読み下さい。 |
7.フォーカスしろ、多角化するな
長年、世界の長者番付でトップを走ってきた二人、ビルゲイツとウォーレンバフェットは
「今の地位を得る為に、何が一番重要だったか?」
と聞かれ、偶然にも同じ言葉を言いました。
また、googleのCEOの二人が、appleのスティーブジョブズに経営のアドバイスをお願いした時に返ってきた答えも同じでした。
それは
「フォーカス(一点集中)」
です。
多分これに勝る成功法則は存在しないのではないでしょうか?
彼らのように成功した人や企業は、実際にフォーカスを大切にしていて
例えば……
- マイクロソフトはソフトウェアの開発
- グーグルは検索エンジン
- フォードは自動車
という風に一つの分野に集中して取り組んでいる事が分かります。
また、これは技術の習得や知識の習得についても同じ事が言えます。
マルコム・グラットウェルが提唱した「1万時間の法則」はご存知でしょうか?
意味は「人が何かを技術や知識を身につけ、成功するまでに概ね1万時間はかかる」というものです。
これは毎日3時間を約10年続けて、やっと達成出来る計算です。私はこの10年間のたゆまぬ努力が、成功の1つの基準だと考えています。
例えばイチロー選手がプロになり、3年目になってようやく210本のヒットを打ち、首位打者に輝いた時、バッティングセンター通いを始めてから約12年の歳月が過ぎていました。
「天才バッター」と、人々の目には映るかもしれませんが、「とんでもない!」と私は常々思います。彼は努力の天才なのです。
私達も同じように成功を望むのであれば、まず10年以上続けるつもりで分野を選ぶ事です。それから全く成功が見えなくても、10年は続ける事です。
そこで初めて「才能があった、なかった」と言えるのではないでしょうか?
8.行動の前に強いリアリティを伴った成功イメージを作る
自己啓発の世界などで、よく語られる成功法則として、
「人は自分が思い描いた通りの人間になる」
というものがあります。
「信じがたい」と感じる人もいるかもしれませんが、これは脳や心理の世界でも、正しい事が明らかになってきました。
実際に、あらゆるジャンルの一流達が、この成功法則を活用している事が分かります。
例えば、ゴルフの帝王と呼ばれるジャックニクラウスは
私はたとえ練習の時でさえ、頭の中にとても鮮明なイメージを浮かべずにショットを放つことなど絶対にない。
ジャックニクラウス
という事を言っています。
またアインシュタインは、仕事に取り掛かる前に「これを成功させると、どうなるのか?」というイメージを描いてから、仕事をしていたと言われています。
ただし成功イメージを作る上で、一つポイントがあります。
それを簡潔に説明しているのが、ペンシルヴェニア大学のガブリエーレ・エッティンゲン博士の言葉です。
想像する成功が壮大過ぎたり、遠すぎる未来のものであると、かえって悪い結果を招く
ガブリエーレ・エッティンゲン
これを私なりにシンプルに言い換えると、
「1か月~3カ月程度の、“近い未来の成功イメージ”を植え付けろ」
という言葉になります。
何故なら、余りにも漠然としたイメージは「具体的に今日何をするのか?」というイメージが沸かず、結局想像しているだけになってしまうからです。
※「では大きな夢や目標を持ってはいけないのか?」というと、そうではありません。 ここでお伝えしたいのは「その大きな夢を達成する為に、今やるべき事をこなしているイメージを作ろう」という事です。 この事については、《セルフイメージとは夢を叶える3%の人が共通して使う技術のこと》という記事でご紹介しているので、併せてお読み下さい。 |
9.失敗を避ける…ではなく、成功に向かう
成功イメージを植え付ける上で、少し気をつけたい事があります。それはイチロー選手の以下の言葉に分かりやすく表現されています。
悪い球を打たないのではなく、いい球がきたら打つ。同じことを言い換えているだけかもしれないが、この気持ちの違いは大きいと思う。
イチロー
裏付けとしては、心理学で有名な「ピンクの象」の例があります。
例えば私があなたに
「ピンク色のゾウを想像しないで下さい!」
とお伝えしたら、何を思い浮かべますか?
きっとあなたの頭の中では、
- ピンク色のゾウを頭に思い浮かべる
- 「あぁだめだ、だめだ、思い浮かべちゃだめ……」
というプロセスを辿るでしょう。
これと同じように「失敗を避ける」というニュアンスのイメージでは、先にネガティブなイメージが頭をよぎり、それが脳に刷り込まれてしまいます。
そして人の無意識は否定形を理解出来ません。それをそのまま受け入れてしまうのです。
ですので
- 「タバコを吸わないようにする」ではなく→「禁煙に成功している」
- 「食べ過ぎないようにする」ではなく→「食事の量を減らしている」
という風に、肯定形で表現する事が大切なのです。
10.悲観的に計画し、失敗に備える
「悲観的に計画をする」と聞くと、先ほどと逆の事を言っているように感じるかもしれませんが、少し違います。
私が伝えたいのは「計画の時“だけ”、悲観的に考える…」です。これについて、京セラの創業者の稲盛和夫さんが、的を得た発言をしています。
楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する
稲盛和夫
これを具体的なプロセスにすると
- 夢や目標は「自分には何でも出来る」という気持ちを持って描く。
- スケジュールを立てる時には、あらゆる失敗を想定する
- 実際に行動を起こす時には「自分には可能だ!」という気持ちで臨む
というものになるでしょう。
よりイメージが沸くように、山登りに例えると……
- 「エベレストを登頂する!オレには登れる!」
- 「とはいえ、登山初心者のオレがいきなりエベレストを登れる訳がない。だから、第一ステップとして富士山の初心者ルートを登ろう。え~と、必要な荷物や服って何だ……?」
- 「よし、登山当日だ!今日は必ず登りきるぞ!」
となるでしょうか。
もしこれが「何でも上手くいく!」と考え、何も準備せずに、エベレストに半袖シャツに短パンで登ったらどうでしょうか?きっと凍え死ぬでしょう。
バカみたいな話ですが、巷で言われるポジティブシンキングには、この手の傾向があったりします。
人生は失敗や上手くいかない事の方が遥かに多いと言えます。にも関わらず、「何でも上手くいく」と準備を怠るのはよくありません。
※目標の描き方や、失敗の想定方法については、《達成率1割→8割へ!新・目標達成シートのダウンロードと使い方》という記事をお読み下さい。 |
11.あえて、難しい方法をチョイスする
ここで失敗したら失うものも大きいのだから、あとは安全にやろう、と思うかもしれない。だが、これは僕らにとって一番危険な落とし穴なんだ。
スティーブジョブズ
これはアップルの創業者、スティーブジョブズ氏の言葉です。
彼はこの言葉通り、
- それまで好調だったipodミニの生産を打ち切り、ipodナノを発売する
- フロッピーディスクが全盛期だった時代に、USBを導入する
- 電源ボタンや操作ボタンを全て取り外し、iphoneやipodを作った。
- 「また会社を賭けることにしよう」といって、莫大な広告費をつぎ込む。
といったように、一般的なルールを破って、リスクを背負う事を惜しみませんでした。
こんな風に、「みんなが怖がるような難しい方法」をチョイスするからこそ、他の人にはないサービスや商品が生まれるのではないでしょうか?
それは他社には真似のできないオリジナルなものとなり、競争優位となります。
イチロー選手にも同じ傾向があります。
彼は「ヒットを積み重ねること」目標として挙げていますが、それとは矛盾したような以下の事をしています。
- 細いバットを使う
- 難しい球を打つ
普通であれば、「広いバットの方が、ボールに当たりやすい……」「簡単な球をヒットにする」と考えるはずです。
ですが彼はその真逆な事をしています。何故か?
その理由は以下のようなものです。
- 細いバットを使う事で、より芯の部分に当てる感覚が研ぎすまされるから
- 難しい球を狙う事で、どんな球も打てるようになるから
彼は“あえて難しい方法”をチョイスする事によって、自分の技術を向上させられる状況を作り出していたのです。
12.成功不可避の状況を作り上げる
背水の陣を敷く。 何処にも逃げられない。 その様に己を追い込む事で何倍もの知恵や力が出る事がある。
孫正義
これはソフトバンクの孫正義さんがツイッターした発言です。
孫さんは、中学の時に父親が血を吐いて倒れたそうですが、同じ時期に、留学のためにアメリカに渡る事を決意しました。
周りの人から
- 「お前はなんでそんな事が出来るんだ」と散々に言われたり、
- 「もう少し待ったらどうだ」と引き留められたそうです。
そこにはこんな思いが隠されていました。
「遠い将来の家族、遠い将来のもっと多くの苦しんでいる人達を支えるために、俺はアメリカに行く」
そして、彼はお兄さんに家族の事を任せ、アメリカに留学し、毎日“頭がちぎれるくらい”勉強したそうです。
例えば
- ご飯を食べる時も
- 移動中も
- 睡眠時間も最小限に絞り
- 友達とも遊ばず
……etc
という風に、本人いわく“人間が出来る限界まで”勉強したそうです。
その後、日本に帰ってきてソフトバンクを立ち上げて今の成功があります。
また、ソフトバンクを立ち上げてからも、巨額の借金をして会社を買収したりと、常にチャレンジをし続ける姿勢があります。
このエピソードが語るのは「逃げられない状況、成功不可避の状況」に追い込む事によって、人は最大の能力を発揮するという事です。
※この「逃げられない状況」を作る為には、犠牲のコミットメントという手法をお勧めします。犠牲のコミットメントについては、《効果実証済!世にも奇妙な5つのモチベーションアップ術》の記事で解説しています。 |
13.自分との約束を守り抜く
「私は約束したことを必ず守る。信頼を裏切ることはない」が私のアファメーションです。
ルータイス
これは伝説のコーチと呼ばれるルータイスの言葉です。
自己啓発書などではあまり強調して語られませんが、この“約束を守る”という事は、多くの成功者に共通している部分ではないでしょうか?
そして、他人との約束を守るのは勿論の事ですが、それより焦点を当てるべきなのが、自分との約束を守っているかどうかです。
例えば…
- 毎朝5時に起きて22時には眠りにつくぞ!
- 今月は給料の二割の〇万円を貯金しよう!
- 今年は英語の勉強を毎日2時間するぞ!
こういったルールを作るのは簡単ですが、それを守りぬくというのは、意外と難しいものです。
ダイエットや禁煙に失敗する人も、自分との約束を守れないから失敗するわけです。(その失敗の確率は9割以上と言われています。)
ですが成功者と呼ばれる人を分析していくと、こうした自分との約束事を、何があってもやり遂げる強い意志を感じます。
そこで私がおススメしたいのは
「自分の最優先事項を決め、それを毎日守り抜く」
というものです。
例えば、私の場合であれば「一日ライティング4時間」という目標を立てて、ほぼ毎日それを成功させています。
あなたの人生にとって最優先事項は何でしょう?
そしてそれを何があっても、毎日守り抜くのです。そうすることで、あなたの人生は劇的に変わっていく事を保証します。
※自分にとっての最優先事項を見つける為には、 習慣を継続する為の方法論としては、 |
14.パーソナルベストを目指す
2005年に行われた、あるゴルフの試合の最終日…
タイガーウッズとジョン・デイリー選手の両名が優勝争いをしていました。
そして試合はプレーオフにもつれ込み、ジョンがパットを外せば、タイガーの優勝が決まる……という場面が訪れました。
その時にタイガーが考えていた事が、少し変わっています。
それは
「ジョン、入れろ!」
というものです。
不思議ですよね?普通なら「外せ―!」と願うはずです。(外せばタイガーの優勝が決まるのですから。)
結果的には、ジョンはパットを外し、タイガーは優勝を決めました…が、そのパットが外れた瞬間、タイガーは本当に悲しそうな表情を浮かべたそうです。
試合後、彼はこの理由について尋ねられ「ジョンのパットが外れた事が悲しかった」と語っています。
何故でしょうか?
ここにタイガーが長年トップゴルファーとして君臨していた理由が隠されています。
タイガーが他の人違うのは、勝敗云々には意識を向けず、各々の「パーソナルベスト」に意識を向けていた所です。
つまり、
- ジョンが最高のプレーをすること
- そして自分が、最高のプレーをすること
その事だけをタイガーは心から望んでいたのです。そしてこれは脳科学的に見て、とても正しい考え方です。
人の脳は根源的に「仲間になりたい」という欲求があります。
つまりそれに反する
- 「勝ちたい」
- 「競争相手を負かしたい」
という思考はパフォーマンスを下げてしまうのです。
ですからそういった事には意識を向けず、「自分のベストを尽くすこと」だけに、意識を一点集中させる事が、一流へと近づく秘訣だと言えます。
15.結婚相手を探すつもりで、自分が付き合う人を選ぶ
一緒に働く人はしっかり選びたい。最重要事項ですから、一人もおろそかにすることなく選びます。好きになれない人や、尊敬できない人と話をする気にはなれません。そう、結婚相手を探すぐらいの気持ちで臨んでいます。
ウォーレンバフェット
これは、ウォーレンバフェットの言葉です。
実際に彼が、付き合う人を慎重に選んでいる事は、以下のエピソードを見ても分かります。
- 彼がまだ若い頃、自分の働き先を決める時に、ベンジャミングレアムという、後に彼の師となる人物がいる会社を選んだ。
- 投資する際には、その企業に「優秀で誠実な経営者がいるかどうか?」に徹底的に拘る。
これらを見るに私達は、もう少し日常で「誰と付き合うか?」という事に、関心を払う必要がありそうです。
これは脳科学や心理の世界でも実証されています。
「ミラーニューロン」と呼ばれる神経細胞はご存知でしょうか?この細胞は近くにいる人や情報のモノマネをする細胞です。
例えば
- ネガティブな人と付き合えば、どんどん自分もネガティブに
- 浪費グセのある人と付き合えば、どんどん自分も浪費家に
というような影響を与えます。類が友を呼ぶのではなく、「友が類を作る」のかもしれません。
逆に言えば
- 自分が得たい結果を得ている
- 自分が心から尊敬できる部分のある人
- ポジティブで付き合っていて心地よい人
そういった人とだけ付き合えば、あなたは強制的に彼らと同じような思考、行動をインストールする事が出来るのです。
※「どのように付き合う人と、付き合わない人を決めるのか?」については、《人間関係をリセットして自由になる人/不幸になる人の違い》という記事でご紹介しているので、こちらも併せてご覧頂くと良いでしょう。 |
16.年齢は自分で決める
老いとエネルギーには何の関係性もない
あるユダヤ人大企業経営者
これはあるユダヤ人大企業経営者の言葉で、彼はその言葉通り、80代になっても会社を起こし、99歳になっても会社に出勤をしています。
「思考は現実化する」と言われる通り、
- 自分が歳をとっていると思えば、老けて見え、
- 自分が若いと思えば、若く見える
ようになっていくのではないでしょうか?
長者番付の常連だった斎藤一人さんは、年齢を自分で決める事を推奨していて、自分を18歳だと言っています。
私は実際に一度だけ彼の顔を見た事がありますが、当時60代後半にも関わらず、40代、50代にも見える若々しさでした。
私自身もこの考え方を取り入れていて、年を聞かれたら「22歳から歳を取っていない」とよく言っています。
私のある友人も同じ思考を持っていて、彼と私は、人から見て年齢より随分若く見えるようです。
ここから考えるに、究極のアンチエイジングは「自分が若いと思いこむ事」ではないでしょうか?
また自分が若いと思えば、未来の為に勉強したり、何かにチャレンジしたりという気概を失わないようになるでしょう。目の輝きを失わずに生きられるのです。
ところで、あなたは何歳にしますか?
ここまでに伝えた16の成功の習慣を忘れないこと
最後に、一番大事な17つ目の成功習慣をご紹介しましょう。それは、今までに伝えた「16の成功習慣を忘れない事」です。
今、あなたの手元には世界クラスの脳みそがあります。
ただ、知っているだけでは習慣とは言えません。いくらダイエットのやり方を知っていても、実際の行動に表れなければ意味がないのと同じです。
そこで最後に、この記事で伝えた「世界クラスの成功者に共通する16の“脳”の習慣」をまとめたものを、ご紹介したいと思います。
これらをコピペするなどして、毎日自分の思考が、これに近づいているかをチェックする習慣を持ちましょう。
世界クラスの成功者に共通する16の“脳”の習慣 |
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1.成功を勝ち取る前に過ちを止める |
2.情報を徹底的に集め、それを1つに絞る |
3.仕事は100%の情熱を注げ、更に時代が必要としているものを選ぶ |
4.頭脳からチャンスを生む |
5.シンクディファレント |
6.うさぎではなく、カメのようにジワジワと |
7.フォーカスしろ、多角化するな |
8.行動の前に強いリアリティを伴った成功イメージを作る |
9.失敗を避ける…ではなく、成功に向かうイメージを作る |
10.悲観的に計画し、失敗に備える |
11.あえて、難しい方法をチョイスする |
12.成功不可避の状況を作り上げる |
13.自分との約束を守り抜く |
14.パーソナルベストを目指す |
15.結婚相手を探すつもりで、自分が付き合う人を選ぶ |
16.年齢は自分で決める |
是非この記事で書かれた思考をインストールして、あなたの将来の成功へと繋げてもらえれば幸いです。