
あなたは「人生の目標なんてないよ…」といつも口にしているかもしれません。もしくは「別に目標なんて必要ないんじゃない?」と思っているかもしれません。
もしそうだとしたら、あなたは生涯年収や人生に多大な損失を与えていると言わざるを得ません。何故なら、下記のようなデータがあるからです。
目標設定と10年後の結果 |
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これは、ハーバード大学の卒業生を対象にした調査で、 「目標設定が未来にどのような影響を及ぼすか?」というものです。 まずは、「そもそも目標を設定している人がどれくらいいるのか?」については下記の通りでした。
ここまでは別に驚くような結果ではないかもしれません。 ですが面白いのは、それから10年後にもう一度、彼らがどんな人生を歩んでいるかを再調査した事です。 そこで分かった事は 「目標を紙に書いた3%の人は、残りの97%の人の10倍の収入を得ていた」 という事実です。 |
上記の調査では収入に焦点を当てていますが、私が思うにこれは、「仕事や趣味、恋愛や友人関係、人生の幸福度……」なども同じように影響が及ぶと考えています。
つまり「目標を持ち、紙に書く人は、あらゆる面において成功を掴む」という事です。
とは言っても、残念ながら8割以上の人は
「夢なんてないよ……」
という事も、調査結果から明らかになっています。
そこでこの記事では、そんな人の為に、簡単に人生の目標を見つけられる
- 「ブレインダンプ」
- 「7つの究極の質問集」
という2つのツールをご紹介します。(ツールといっても、何かをダウンロードしたりする必要はありません。)
私自身、半年に1回程、このツールを使って目標の洗い出しをしています。少し忍耐力が必要ですが、誰でも確実に出来るシンプルな手法なので、是非トライしてみて下さい。
人生の目標がない人にお勧めのブレインダンプ
人生の目標がない人にお勧めの方法として、ブレインダンプという手法があります。
ブレインダンプとは、脳(ブレイン)にあるものを投げ捨てる(ダンプ)という意味で、より具体的には、
「頭の中で考えている事を、ひたすら紙などに書き出す」
という作業になります。
本来は、企業がアイデアを出す時などに使われる手法ですが、これは人生の目標を見つけるのにも、効果的な方法と言えます。
また「紙に書き出す方が良い」という人もいますが、私はパソコンやスマホのメモ帳などに書き残す方が良いと感じています。何故なら、後々整理したり、書き出したものを手軽に見返す事が出来るからです。
そしてブレインダンプを行う上でのルールは、以下の2つです。
ルール①.100個書き出すこと
思いつきで「あぁこれやってみようかな」程度の目標を立てると、意外とモチベーションは続かないものです。元々、よっぽど明確な夢や目標を持っている人は別ですが、多くの人はハーバード大学の調査でも見られるように、目標すら持っていません。
100個は大変ですが、やってみる事で、
「うわ、これメッチャやってみたいやんか!」
って思うような目標は見つかるものです。それはあなたの人生を確実に楽しく、豊かにしてくれます。
そんな風に、自分が気がついていないような、願望や欲望が見つかる事もあります。それもモチベーションに繋がるので、やはり沢山書く事が大切です。
ルール②.自分に制限をかけないこと
これは非常に重要な点なのですが、
- 「どうやって達成するの?」とか、
- 「これは出来るかなぁ?出来ないかなぁ?」
という事は一切考えないで下さい。
今まで音楽やダンスをした事がない人が、いきなり
「マイケルジャクソンより素晴らしいエンターテイナーになる!」
という目標を立てても構いません。
まずは、自分の
“能力や才能、コネ、お金、時間、環境”
という要素は一旦頭の中から排除して下さい。全ての制限を外し、自分のやりたい事、叶えたい事だけに意識を向ける事が重要です。
この記事では、詳しい説明は省きますが、人の脳は、
「目標があるからこそ、能力や才能、お金や時間が生まれてくる」
と言えるからです。
つまり先に目標を持ってしまう事が大切なのです。そうすれば、人の脳はその為に必要なリソースを集める為に、クリエイティブに働くのです。
答えるだけ!人生の目標がない人にお勧めしたい7つの究極の質問
それでは紙とペン、もしくはスマホやパソコンのメモ帳を用意して下さい。これから「7つの究極の質問」をご紹介していきます。
普通に「えーと夢や目標は……」と考えても、なかなか100個も思いつかないでしょう。効果的な目標設定には、効果的な質問が必要なのです。
とはいっても、あなたがやる事は単純で、
「質問に答えながら、制限をかけずに、100個目標を書き出す!」
だけです。
「100個なんてめんどくさい……」と思うかもしれませんが、今後、収入が10倍になったり、何十年もの人生を左右するかもしれないとしたら、やらないのはとても勿体ないと思いませんか?
Q1.「あなたは100億円持っていたら何をしたいですか?」ーマネーブロックを外す
「お金持ちになりたい」という人は多いですが「お金を使って何をしたいのか?」が明確になっていない人が多いと、私は感じます。
札束を食べても美味しいわけではありませんから、それでは人間の脳の報酬系は刺激されず、モチベーションやアイデアが生まれてこないのも無理はありません。
そして、多くの人が、自分の能力を発揮する事もなく、「どうせお金持ちなんてなれないし……」と諦めてしまうのです。
この質問は、あなたのお金のブロックを外し、まず「お金を使って何をしたいのか?」という事を明らかにしてくれます。すると、「お金を稼いでこれをしたい!」という欲求が生まれます。それがあなたにアイデアや行動の活力を与えてくれるのです。
もし、ここで出て来た答えが、あなたの目標になるならば、その目標に「お金を稼いで」というものが付け足されます。
そこで、どのくらいの収入が必要か、どれくらいの値段で購入するかを付け足して考えてみて下さい。より具体的な目標になるはずです。
Q1.「あなたは100億円持っていたら何をしたいですか?」 |
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解答例
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Q2.「憧れの人の特徴はどんなものがありますか?」ー成功者のモデリング
「成功したければ、成功者の真似をしなさい」という言葉を聞いた事があると思います。これは事実なのですが、マネした気になっているだけで、全然自分の行動が変わっていない人をよく見かけます。笑
これは、“成功者がどのような人か、しっかり認識出来ていない”為に起こります。この質問は、それを回避する為のものです。
そこでまず「自分の得たい結果を得ている人」を数人挙げてみて下さい。例えば、ビジネスの成功者、一流のアスリート、身近で尊敬できる人などです。
そして、彼らの特徴、
例えば
- 「どんなライフスタイルを送っているのか?」
- 「どんな仕事をしているのか?」
- 「どんな思考や行動をしているのか?」
- 「どんな見た目をしているのか?」
などを書き出してみて下さい。それはあなたの目標を見つける手がかりとなるはずです。
Q2.「憧れの人の特徴はどんなものがありますか?」 |
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解答例
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Q3.「魔法のランプを持っていたら、どんなお願いをしますか?」ーリミッター解除
「ランプをこすれば、どんな願いもお望みのまま!」
自分の努力は一切必要とせず、あなたが望むものは何でも手に入るとしたら……?こんなに嬉しくて楽しい事はないですよね?ついつい欲望のままに、沢山のお願いをしてしまいそうです。
そんな風に、この質問は制限を外して考えやすい効果的な質問で、私も好んでよく使います。
例えば、「夢や目標はありますか?」と誰かに聞くと、「えーっと……」と口ごもる人が多いのですが、この質問をすると、「あれとあれと、あれが欲しいなぁ……」と、彼らの願望を簡単に引き出せたりします。
多くの人は
- 「自分には才能が無いから」
- 「私は賢くないから」
- 「お金や時間がないから」
という理由を勝手に作り、目標を見失いがちです。
勿論、魔法のランプは存在しませんが、そうして目標を明確するからこそ、脳は初めて「才能や知識、お金や時間を生み出す方法」を考えてくれるようになるのです。
Q3.「魔法のランプを持っていたら、どんなお願いをしますか?」 |
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解答例
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Q4.「あなたはどんなドロドロした欲望を持っていますか?」ー快感情の発見
この質問は、快感情を刺激するような、モチベーションを引き出す目標を見つけるのに効果的です。
「馬の面に人参をぶら下げる」と同じように、人も目の前に快感情を刺激するものをぶら下げると、よりパフォーマンスが上がります。
馬だって走るのは嫌です。辛い事も大変な事もしたくありません。ですが、その先に「人参」という欲望を叶えるものがあるからこそ、しんどくても走るのです。
それと同じで、ダイエットや禁煙も、その先にある「モテたい」「イキイキとした日々を送りたい」という快感情があるから頑張れるのです。それを忘れると、目の前の大変な事や辛い事が続かなくなります。
その「快感情を与えてくれるもの」を思い出すためには、この質問が効果的……という事です。
前述した通り、人は夢や目標と聞くと、何故か崇高な事を言いたがります。笑
ですが「欲望」なら自分の本性が出てきやすく、自分の快感情を刺激する目標が生まれやすいと言えるでしょう。
Q4.「あなたはどんなドロドロした欲望を持っていますか?」 |
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解答例
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Q5.「あなたが今現在「辛い」と感じる事はなんですか?」ー低次元欲求からの解放
この質問は、今現在「辛い」と感じる事を書き出し、それが解決された状態を想像する事で、目標を見つける方法です。
マズローの欲求5段階説というものをご存じでしょうか?まずは下記の画像を見てみて下さい。
提唱者のアブラハム・マズローは、「低次元の欲求」から順番に満たしていく事が、大切だと言います。(例:生理的欲求→安全欲求→社会的欲求……)
何故ならそうすることで、人は「次の欲求を満たしたい!」という強い気持ちが生まれ、それを手に入れる為の行動をし始めるからです。
確かに
- 48時間寝ていない状態
- 明日食べるものに困る状態
で、「さぁどんな目標を達成しようか」などとは考えづらいですよね?笑
ですから、借金や健康問題、人間関係の悩みなど、下から順番に解決していく事で、始めて自分の真の目標が見つかるとも言えます。ですので、低次元の悩みを抱えている場合は、それを解決する事が、目標となるケースが多いでしょう。
そこで、自分が現在「辛い、苦しい」と感じている事を書き出してみましょう。そして、その解決策や解決した状態を書き出すと、自然とあなたの目標となるはずです。
Q5.「あなたが今現在「辛い」と感じる事はなんですか?」 |
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解答例(悩み→解決策OR解決した状態)
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Q6.「あなたが未来に恐れている事は何ですか?」ー未来のリスクマネジメント
この質問は、未来の問題やリスクを予見し、今から対処する為の行動を起こすために有効なものです。先ほどと同じ要領で、悩みをかき出し、それの解決策を書くというタイプの質問です。
ポジティブシンキングは大切ですが、未来の事をあまりに楽観的に考え過ぎるのは危険です。
何故なら、なんでも「大丈夫、大丈夫」では、リスクを回避する為の行動を取らないようになってしまうからです。
例えば、
- 政治家や芸能人がスキャンダルをキッカケに消えていく
- 一流の世界で活躍していたスポーツ選手が、怪我や故障をして、再起が出来なくなる
- 不健康な生活やアルコール浸りの生活をして、大きな病気になってしまう
あなたもこういった事を、沢山見聞きされているでしょう。いくら努力をしていても、上記のようにネガティブな問題一つで、全ての努力が水の泡となることもあるのです。
特に健康関係は、関心が薄い人が多いと感じます。例えば、膵臓ガンになると、5年以内の生存率は5-10%程度です。それもあくまで生存率で、体に与える影響は底知れません。その状態で前向きに「自分の目標は……」と思うのは難しいでしょう。
ですからそもそも論として、仕事でも病気でも、ネガティブな要因を事前に予防しておく、という考え方が大切だと、私は思っています。
その為に、こういった視点から目標を考えておく事で、思わぬ所で足をすくわれる可能性を減らせます。
Q6.「あなたが未来に恐れている事は何ですか?」 |
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解答例(悩み→解決策OR解決した状態)
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Q7.「“余命三カ月”と言われたら何をしたいですか?」ー人生の本質に気づく
人は忙しい日々の中「自分にとって何が本当に重要か?」という事を忘れてしまいがちです。そして死ぬ直前になって、自分が本当にしたかった事を思い出します。
実際に、人生の最後を看取るナース達は、
患者さんから
- 「もっと自分に正直に生きていればよかった」
- 「あんなに一生懸命仕事をしなくてよかった」
こういった後悔の言葉を、よく聞くそうです。
また、生きるか死ぬかの大きな病気になった事がキッカケで、人生の目標を見つけ、華々しく成功する経営者は沢山います。
上記の例のように、人は死を前にすると、自分の人生の本質に気づくのでしょう。
ですから、それを疑似的に体験し、人生の目標を見つけるのが、この質問です。“疑似的”と言っても、バカには出来ません。何故なら「脳は、想像と現実の区別がつかない」と言われているからです。
アップルのスティーブジョブズは、17歳の時から、30年以上続けた習慣がありました。それは、毎朝鏡を見つめ、下記の言葉を唱えるというものです。
「今日が人生最後の日だったら、今日やろうとしていることをやりたいか?」
スティーブジョブズ
彼はこの習慣について「自分にとって本当に大切なものを思い出す為に効果的だった」と語っています。
また、先ほどまでの質問の
- 「100億持っていたら?」
- 「ドロドロした欲望は?」
などは、物質的なものが出てきやすいですが、この質問に答えると、もっと違う視点の目標が見つかります。
特に自己実現や他者貢献、友人や恋人との関係などの、先ほど紹介したマズローで言う所の高次元の目標が生まれやすいと言えます。
Q7.「“余命三カ月”と言われたら何をしたいですか?」 |
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解答例
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今日限り、人生の目標がない日々とお別れ…
この記事で伝えている事はとてもシンプルです。
「ブレインダンプを使って、自分に制限をかけず100個の目標を書き出そう!」
というものです。
「ただ質問を読んで、答えを書くだけ」ですが、100個は中々骨が折れる作業です。ですが冒頭でお伝えした通り、やるかやらないかで、あなたの今後の数年、数十年の人生に大きな違いを生み出すでしょう。
何故なら
- 「3%の一握りの人になれるか?」
- 「97%の普通の人になるのか?」
の違いは、これだけで生み出されるのです。
実際に私は、こういった事を定期的にしていて、その度に「あぁ自分が本当に叶えたい目標はこれだ!」とか「こんな事を実現したいと思ってたんだ!」と意外な答えを発見したりしています。
それは成功のアイデアを生み、行動計画を生み、日々のモチベーションを生み出してくれています。もし、あなたもそれを望むのであれば、是非トライしてみて下さい。
最後に、7つの質問をもう一度伝え、終わりにしたいと思います。
人生の目標がない人にお勧めしたい7つの究極の質問 |
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Q1.あなたが100億円持っていたら何をしたいですか? |
Q2.あなたの憧れの人の特徴はどんなものがありますか? |
Q3.あなたが魔法のランプを持っていたら、どんなお願いをしますか? |
Q4.あなたはどんなドロドロした欲望を持っていますか? |
Q5.あなたが今現在辛い事はなんですか? |
Q6.あなたが未来に恐れている事は何ですか? |
Q7.「余命三カ月」と言われたら何をしたいですか? |
※目標をかき出し終えたら、それを現実にする為に、目標達成シートに書き込む事をお勧めします。詳しい書き方やシートのダウンロードなどは、《達成率1割→8割へ!新・目標達成シートのダウンロードと使い方》を参考にしてみて下さい。これを使えば、あなたの目標達成率は飛躍的にアップするでしょう。
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