あなたの未来を変えるモチベーション3.0の要約と応用

モチベーション 3.0
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モチベーション3.0とは、ベストセラー作家のダニエル・ピンク氏が書いた本のタイトルだ。内容的には「企業のモチベーションアップ」を求める“経営者”にとっては必読の本だと言える。

また、「世界中の会社で行われている人事や給料体系、モチベーションの理論は時代遅れだ」という真実に気づくだろう。

ただ私がこの本を読んで、2つ感じた事があった。(私がベストセラー作家に言うのも失礼な話だが。)

それは

  • 自分自身のモチベーションアップにどう活かせばいいか分かりづらい
  • 応用力の無い人でないと、実践にうつすのが難しい

といった点だ。つまり経営者や読書の習慣がある人にはピッタリだが、そうでない人のモチベーションアップには活かしづらい。

そこでこの記事では、基本的には本の内容に沿って書きつつも、私の体験談やオリジナルの文章を含めて、より「自分自身のモチベーションアップ」という点に重点を置いて書いた。また子育てや部下の教育に関心がある人にも役立つだろう。

そしてより実践的で、あなたはすぐにこの記事の内容を実践出来るはずだ。

なのでダニエル・ピンクの著書を読んだ人も、読んでない人も、楽しめる記事になったはずだ。この記事を最後まで読めば、きっとあなたのモチベーションを引きだす手助けとなるだろう。

※ただし、本の内容を丸写しにしたものではないので、正確なものが知りたければダニエルピンクの著書を手に取ってもらいたい。

1.そもそもモチベーション3.0とは何だろうか?

この本を簡単に要約すれば、

「アメとムチで人を動かすモチベーション2.0の時代は終わった、これからは人の内発的動機を大切にするモチベーション3.0の時代だ。」

というものになる。

そこでまずは、「モチベーション1.0~3.0とは何か?」といった点について触れていこう。

1-1.モチベーション1.0~3.0までの流れ

以下の表を見て欲しい。これはモチベーション1.0~3.0を簡単に表したものだ。

モチベーション1.0 セックスや食事など生存本能に基づく動機
モチベーション2.0 アメとムチのような成果主義の動機
モチベーション3.0 「成長したい、世界をより良くしたい」という内なる動機

これらは時代と共に、必要とされるものが変わってきた。その点について少し補足をしよう。

モチベーション1.0の動機は“生き残り”である。

例えば私達の先祖が食料を探したり、猛獣達から身を隠したり、子孫繁栄の為に異性と体を重ねたい、といった時に働くモチベーションだと言える。

モチベーション2.0の動機は“アメとムチ”である。

これは産業革命時にとても効力を発揮し、現在でも企業や子供の教育などで使われている“時代遅れの”動機付けだ。シンプルに言えば、以下の言葉で語れるだろう。

  • 「給料が欲しければ働け、よく仕事をしたものは給料を上げる、サボるやつは減給か、さもなくばクビだ」
  • 「お菓子が欲しかったら、いい子でいなさい!ゲームを取り上げられたく無かったら勉強しなさい!」

だがこのモチベーション2.0は間違っている(特に現代では)、という事が様々な研究で明らかになってきた。

そして生まれたのが、

人の“内発的動機”を大切にするモチベーション3.0というものだ。

1-2.サルはモチベーション3.0で最も働く

ウィスコンシン大学の心理学の教授、ハリー・F・ハーロウは、学習に関するある実験を行った。

それはアカゲザルの檻に、ピンを抜いたり、フックを外したりする、ある仕掛けを置いてみるというものだ。人間には簡単な作業だが、サルには少し難しい課題だと言える。

だがサル達は、外部から強制された訳でも、餌を用意した訳でもないのに、楽しそうにこの仕掛けで遊び始めた。

これは奇妙な事だ。何故なら当時の科学者達は、食欲や性欲を満足させる事(モチベーション1.0)が動機付けになると感じていたからだ。

それから次に、仕掛けを解くとレーズンなどのご褒美を与える(モチベーション2.0)実験をした。だが驚くべき事に、仕掛けを解く成功率が下がってしまったのだ。

きっと科学者達は驚いたに違いない。何故なら報酬を与えたサルよりも、何も与えないサルの方が、モチベーションや知的能力が高かったからだ。

ではレーズンをもらえないサルを動かしていたものは何だろう?というと、

「その仕掛けで遊ぶ事自体が楽しい」という動機である。言い換えると、「課題に取り組む事自体が内的な報酬に当たる」という事だ。

ハーロウは後にこれを内発的動機付けと呼んだ。これがこの本のテーマであるモチベーション3.0である。

1-3.人間もモチベーション3.0で最も働く

「いや、それはサルの話だろう」と思うかもしれない。だがこれは人間でも同様の結果が出ている。

カーネギーメロン大学の心理学者、エドワードデシが行ったパズルの実験がある。ソーマキューブというテトリスのようなブロックを使って、さまざまな物体を作るものだ。

そしてデシは、被験者に指定した形通りに作るように指示をした。(例えば以下の画像のようなものだ。)

ソーマキューブ

 

その際、報酬があるグループと、無いグループの二つに分けて三日間の実験を行った。待遇の内訳はこうだ。

  一日目 二日目 三日目
Aチーム(報酬あり) 報酬なし 報酬あり 報酬なし
Bチーム(報酬なし) 報酬なし 報酬なし 報酬なし

そしてデシ達は、被験者達が自由時間に何をしているかを観察した。

すると結果は……

  • 一日目は、二つのグループとも、自由時間を使って、パズルを取組んでいた。
  • 二日目は、報酬があったグループAの方が、よりパズルに情熱を傾け、取り組んだ
  • 三日目は、報酬が無くなったグループAは、パズルに取り組む時間が大幅に減った。グループBはパズルに取り組む時間が増えた。

というものになった。

ここから分かる事は、外的な報酬は短期的にはモチベーションを引き出すが、その課題を楽しむ内発的動機づけは失われるという事だ。

1-4.最高のビジネスモデルもモチベーション3.0を利用する

「今、現在の世界で最高のビジネスモデルとは何だろうか?」

というと、オープンソース的なものではないだろうか?つまり、ユーザー参加型のビジネスモデルだ。

これらは、パッと思い浮かべるだけでも成功した企業が沢山浮かんでくる。

ファイアーホックス 世界中のボランティアによって作られた
ウィキペディア 世界中にいる無料で書くライター達によるもの
クックパッド 世界中の主婦や料理が好きな人
フェイスブックなどのSNS 世界中のユーザーが投稿する

 

彼らのほとんどは、一円の報酬も貰わずに、せっせと文章を書き、料理の作り方を教えたり、写真をアップしたりして、企業の為に数時間、数十時間、時には数十年単位で働く。

「何故彼らは、そんな合理的でない事をするのだろうか?」

というとその動機は、アカゲザルやソーマキューブで遊ぶ人同様で、「それが楽しい」からだ。

もう少し言えば、

  • 自分自身の勉強になる
  • 人々の役に立てる

ことが嬉しい、楽しいのだ。

そこから導き出される一つの結論がある。

それは私達の本当のモチベーションは、アメやムチではなく、こういった“自身の成長や他者への提供”によって、最も発揮されるのではないか?という事だ。

2.何故モチベーション2.0は通用しないのか?

ここからは、「何故、アメとムチの方法論は上手くいかないのか?」という理由についてご説明していこうと思う。また上手くいく例外パターンや、注意点なども含めてご紹介していこう。

2-1.モチベーション2.0は内発的動機を失う

パズルの実験でもお伝えしたが、報酬は人の興味、つまり内発的動機を失わせるという事が明らかになっている。

以前、私の自宅でバーベキューパーティーをしたときの話だ。友人の子供がお父さんの為に、ビールを運ぶという仕事を喜々として取り組んでいた。

もし私がこの時「ビールを持ってきたらお小遣い(アメ)をあげよう。」と言っていたら、子供はどうなっていただろうか?きっと報酬なしでは動かなくなるだろう。

「お金(アメ)の為にやっているんだ。」という意識が子供の中に生まれるからだ。

本来は「お父さんが喜ぶから」という意識だったとしても、報酬を与えると人の意識は「お金の為」に変容するのだ。

例えば、私達はお金なしに、仕事が出来るだろうか?

多分ほとんどの人はしないだろう。それは仕事が報酬に結び付く事を何度も何度も植え付けられてきたからだ。

本を三冊読めば報酬がもらえるとしたら、四冊目を手に取る人はいなくなるだろう。まして生涯に渡る読書の習慣なんて身につくわけがない。

つまり長期的なモチベーションを引き出すには、お金(報酬)でない所に意識を持っていくことが重要だ。

よくありがちな「お風呂掃除をしたら、お小遣いをあげよう。」といった教育法は、子供から内発的な動機を失わせてしまうのである。

2-2.モチベーション2.0はクリエイティビティを損なう

ゲシュタルト心理学者のカール・ドゥンカーが考案したロウソクの問題というものがある。これは認知能力を測るテストだ。

まずは、下記の画像を見てほしい。

ロウソクの問題

 

もし私があなたに、「上記の画像のロウソクを壁に固定して、火をつけて下さい。」とお伝えしたら、どのように解決するだろうか?

実際に実験に参加した者の中には、

  • ロウソクを溶かし、壁に貼り付けようとした人
  • ロウソクを画鋲で固定しようとした人

などがいたそうだ。

そんな風にして、10分ほど問題に向き合うと、多くの人は回答を導き出す。それが以下の画像だ。

ロウソクの問題 答え

この問題を解くには、箱を単に「画鋲を入れるためのもの」と捉えずに、ロウソクの台に活用するというクリエイティビティが必要だ。

次にサム・グラックスバーグという研究者が、同じ実験を、以下の二つのグループに分けて実験した。

  • Aグループ:「問題を解くのに平均してどれくらいの時間が必要か知りたい」と伝えた
  • Bグループ:「解決時間が上位25%以内であれば、五ドルを差し上げる」と伝えた

結果はどうなったか?

ここまで記事を読んだあなたなら想像がつくだろうが、報酬のないAグループが、平均して3分半も早く解いた。

つまりこの実験が語るのは

「報酬はクリエイティビティを低下させる」

という事だ。

何故なら人の脳は、報酬を求めたり競争をすると、目の前の課題に盲目になり、視野が狭くなる。そして楽しむ事を忘れ、軽度のストレスを感じるからだ。

2-3.モチベーション2.0が上手くいく例外パターン

ただ、アメとムチが上手く機能する例外も存在する。もう一度ロウソクの実験に戻ってみよう。この実験では下記のように問題を出してみた。

ロウソクの問題2

この例では、あらかじめ箱から全ての画鋲を出しておいた。すると、箱は壁に引っ付けるもの……と誰もがすぐに思いついた。

この場合に限り、報酬を与えられたグループの方が早く問題を解いたのだ。

つまり一連の実験で分かった事は

「報酬を与えるとクリエイティビティは低下するが、型どおりの単純作業のような仕事には、功を奏する」

ということだ。

何故今までの社会で、アメとムチ論が上手くいってきたのか、ここに垣間見る事が出来る。

それは以前の日本は大量生産の産業時代だったからだ。クリエイティブで複雑な仕事が少なく、商品を出せば売れる、サービスを提案すれば売れる。そんな時代だったからだ。

決められた時間に出社し、教えられた通りに仕事をすれば良かった時代。

だが、現代ではクリエイティブな能力が求められていて、今までのやり方が通用しなくなってきている。

少なくともこのブログの読者であるあなたは、「誰でも出来るレベルの仕事」を目指したり、それを周りに求めたい訳ではないはずだ。で、あれば報酬の為に働いたり、働かせたりするのを今すぐやめるべきだ。

※「何故クリエイティブな能力が今後の世の中で求められるのか?」

と、疑問を感じた方は、以前に私が書いた《藤井6段やオバマ大統領も受けた、勉強に集中する子供を育てる教育法》という記事も併せてお読みいただきたい。

 

2-4.モチベーション1.0や2.0が無くなった訳ではない

最後に、一つだけ留意してもらいたい事がある。それはモチベーション1.0や2.0が無くなった訳ではないという事だ。

以下の画像のようなアブラハム・マズローの欲求五段階説はご存知かと思う。

マズロー 欲求5段階説

マズローの説では、「人間のニーズには、ヒエラルキーがあり、下層のニーズが満たされて、初めてより上層レベルのニーズを求める努力を行う」としている。

会社に置き換えれば、最低限の衣・食・住を満たす分の給料は支払わなければいけない。安全欲求を害する長時間労働や、パワハラ、モラハラなどがあってもいけない。

あくまでこういった最低限の要素は満たした上で、報酬以外の所に意識を向ける必要があるという事だ。(それさえ満たしていない企業も多い……そんな企業は今すぐ辞める事をおススメしたい。)

自分のモチベーションという点については、食事や睡眠、生活環境、適度な休息、対人関係、こういったものをおろそかにしていては、モチベーションは生まれないという事だ。

3.モチベーション3.0の人物像

モチベーション2.0の弊害について理解した所で、ここからは、「いかにしてモチベーション3.0を獲得するか?」という点に絞ってお伝えしたいと思う。

まず筆者であるダニエル・ピンクは、モチベーション3.0の人をタイプI、モチベーション2.0をタイプXとしている。

ここで二つのタイプを理解し、あなたがタイプI型の行動を起こし、タイプX型の行動を避ければ、自然とモチベーション3.0に一歩近ける……という訳だ。

下記に表を作ったので見てほしい。

傾向 タイプI(intrinsic:内発的) タイプX(extrinsic:外発的)
モチベーション 内的な報酬に対して生まれる 外的な報酬に対して生まれる
幸せのポイント 活動そのものに喜びを感じる 報酬や結果にだけ喜びを感じる
仕事の成果 長期的に結果を出し、それが持続する 短期的に結果を出すが、続かない
求める職場環境 自律的に仕事が出来る環境 高い時給やインセンティブ
精神状態 自尊心や幸福感が高い 自尊心や幸福感が低い
人間関係 良好な人間関係を築く 利害関係だけの人間関係を築く

 

「あなたはどちらのタイプに当てはまっただろうか?」

もしいくつかの項目で、タイプXに当てはまったとしても落ち込む必要はない。あくまで現在までの経験や環境によって、後天的に生まれた傾向に過ぎないからだ。

つまり今後のあなたの考え方や行動次第で、タイプIは作り出す事が出来るという事だ。

「ではモチベーション3.0、つまりタイプI型になるにはどうすればいいか?」

という事が次に頭に浮かぶ疑問だろう。

その為に必要な要素が以下の三つとなる。

  • 自律性
  • マスタリー
  • 目的

シンプルに言えば、自らの意思で行動を決め、自身のスキルや精神の成長を求め、さらなる高みへの追及をよりどころにする人間となる事だ。

では、これらの三つの要素を一つ一つ詳しく説明していこう。

4.モチベーション3.0になる為のキー①.自律性

マイケルジャクソン 自伝

もしあなたがマイケルジャクソンの音楽プロデューサーだったとして、彼に「君の歌い方はこうした方が良い。こんな曲を書くべきだ。」なんて言うだろうか?

まったく馬鹿げていると思うだろう。

だが先日、私はマイケルの自伝を読んでいて、ジャクソン5時代にマイケルが所属していたモータウンは、彼にそうした細々した指示を出していた事を知った。

それらはジャクソン5がデビューした当初は、プロの世界を教える意味で良かったのかもしれない。だが、成長した彼らには不満をつのらせた。

結局マイケルは、育ててくれたモータウンのベリーゴーディーに感謝しつつ、

「曲を書いたり、プロデュースしたりする自由が、僕らにはこれっぽちもないじゃないか!」

といった事を告げ、エピックへと移籍した。

マイケルに限らず、人は誰かの駒になる事を望んではいない。人は自律性を持って生きたいという、心からの渇望がある。

実際に様々な調査や研究から、人の自律性を重視すると、離職率の低下、IQの向上、生産性の向上、ストレスの減少などのメリットがあると言われている。

そして、マイケルのようなクリエイティブなタイプI型人間は、4つのTに関しての自律性を得る事を好む傾向にある。

  • task(課題)何をするのか?
  • time(時間)何時にするのか?
  • technique(手法)どのようにするのか?
  • team(チーム)誰とするのか?

では、それぞれ説明をしていこう

4-1.task(課題)何をするのか?

年商30億を超える、アトラシアンというソフトウェア会社には少し変わった習慣がある。それは……

「勤務時間の20%を自由に使ってよい」

というものだ。クリエイティブな人たちは、金銭よりもこういった仕組みを重視する。実際にここから沢山のアイデアが生まれたり、ソフトウェアの欠陥が修正されたそうだ。

社員達は、この20%の時間を

  • 「フェイスブックをしたり、ニュースを読んだりなんてしないよ」
  • 「普段より遥かに効率よく仕事が出来る」

と語っているそうだ。離職率もゼロだという。

グーグルも全く同じで、勤務時間の20%を主要業務とは異なる仕事に取り組むそうだ。そこから私や日本中、世界中の人達が使うGメールや、グーグルニュースなどの沢山のアイデアが生まれた。

スリーエム社の社長、ウィリアムマックナイトは

「優秀な人物を雇ったら、あとは好きにさせること」

と言っている。そしてスリーエム社も勤務時間の15%を自由に自分がやりたいプロジェクトに使って良いとしている。

そこから生まれたのが、あのポストイットだ。

ポストイット

もし、マックナイトが15%の制度を導入しなければ、世界中のパソコンに張り付けられているあの四角い付箋は存在しなかったという事だ。

とはいえ、「うちの会社ではそんな事出来ないよ」という人もいるかもしれない。で、あれば1%でも5%でも構わないから、コッソリやってしまえば良い。(それくらいの時間は作れるはずだ。)

きっと、それはあなたの生産性を上げてくれるはずだ。

4-2.time(時間)何時にするのか?

私がサラリーマン時代に働いていた広告代理店では、妙な風土があった。

何故か自分より上司の人間が帰るまで、誰も帰らないのだ。そのせいで社員の9割近くは、毎日2~3時間程度、残業していた。

だからといって、ほとんどの社員がまともに仕事をしているようには見えなかった。私は「馬鹿げている!」と感じ、入社して一か月で辞めてしまった。

「何時間働いたら、いくらもらえる」

という思考を持つ人や企業は、低いモチベーションしかないと言わざるを得ない。

少なくともタイプIはそんな所に意識を傾けない。

  • 「自分がどれだけいい仕事をするか?」
  • 「どれだけの成果を出したか?」

だけに集中をする。働く時間は関係ない。

一般的な会社では難しいが、出来れば会社に行かなくてもいい、いつ出社していつ退社しても構わない、という仕組みが作れれば望ましい。(ただし注意書きとして、「望むべき結果が出ていれば」という一文が必要だが。)

実際にそういった制度を取り入れている会社は離職率が低く、従業員の生産性も非常に高いという調査結果も出ている。

4-3.technique(手法)どのようにするのか?

コールセンター 仕事

 

私はコールセンターの仕事にも携わっていた事がある。そこでの仕事はとても窮屈だったのを覚えている。

予め用意されたスクリプト(定型文)が用意され、ロボットのようにその通りに読み上げる。そして、マネージャーにあたる人が、自分と顧客の会話を聞き、常に監視をしているのだ。

クリエイティビティや、自分の考えなどいれる余地もなく、言われた通りにする仕事だった。結局そこでの仕事も半年程度で辞めてしまった。

イギリスのコールーセンターでは年間の離職率が35%を超え、100%に達する企業もあると言う。これは一年後には、現在のメンバーが全員退職している計算だ。笑

コールセンターに限らないが、仕事のやり方を1~10まで、あれこれ口出す人は多い。だが、こういったマイクロマネジメントは往々にして、社員のやる気を奪う。(私はこういう仕事のやり方を押し付ける人は嫌いだ。)

あくまで提示するのは、「どのような結果が欲しいか?」だけだ。その為の手段は信頼して任せるべきだと私は思う。

そして自分で仕事に取り組む時は、上司やマニュアル通りのやり方だけでなく、自分がやってみたいやり方を試してみる事が大切だ。(ただし、上司に目をつけられる可能性はある、私のように。笑)

※この「結果だけを提示する教え方」については、

子供の自己肯定感が低い7つの原因と、8つの最高の教育

という記事で詳しく説明している。子供を主題にしているが、様々な教育技術について触れたものなので、リーダーや教育者には必須の記事だ。こういった機会のある人は、是非お読み頂きたい。

4-4.team(チーム)誰とするのか?

自然食品のホールフーズでは、人材採用に関して面白い仕組みをとっている。

それは面接にきた候補者を30日間の試用期間として働かせ、その人を採用するかを「既に働いている従業員が決める」というものだ。

つまり、「誰を採用するのか?」を社長や人事部が決めるのではない。

採用 投票制

確かに仕事へのモチベーションや生産性の面を考えると、一緒に働くメンバーは非常に重要だと言える。その事はわざわざ説明したり、化学のデータを持ち出すまでもないだろう。

ただ現実的には、自分で起業でもしない限り、「誰と仕事をするのか?」なんて決めれない。だからこそダニエル・ピンクも、一番自律性が進んでいないのもこの部分だ、と指摘する。

とはいえ出来る事もある。

もしあなたが会社員であれば、自分を成長させてくれない人やモチベーションを下げる人からは、出来るだけ距離をおく事だ。

コミュニケーションも必要最低限に留める。そういった人が多い会社なら、迷わず辞めて転職するべきだ。(私は実際にそうしてきた)

仕事はあなたの人生の時間の大部分を占める大切なものなのだから。

5.モチベーション3.0になる為のキー②.マスタリー

マスタリーとは“熟達”の意味で、「何か価値のあることを上達させたい」という欲求の事を指す。パズルやアカゲザルの実験を覚えているだろうか?

モチベーションを保ち続けられた人(サル)は、課題に取り組む事自体が喜びだったのだ。つまり、自己成長に喜びを感じていた、と言える。

イチロー選手は「もっと野球が上手くなりたい」という言葉をよく口にしているが、これはあらゆるジャンルの一流のハイパフォーマー達、つまりタイプI型の人間に共通している。

「ではマスタリーになる為の秘訣とはどのようなものか?」

それをこれからご紹介していこう。

5-1.学習目標を持て

スタンフォード大学の心理学教授のカールドゥエックは、「人の信念が熟達の内容を決定づける」これは、私がよくセルフイメージと言っている所にも共通する。

彼は、目標には二種類あると指摘しています。

  • 達成目標:英語のテストで100点を取る
  • 学習目標:英語を話せるようになる

の二つです。二つともよく聞かれる目標です。

ドゥエックは達成目標が固定感を作る、つまり応用能力がなくなると気づいた。

例えば英語のテストで100点をとることを目標にする人は、英語で会話をしたり、手紙を書いたり、別の事に応用する力が不足するという事です。

考えてみると分かります。英語のテストで100点をとる為にやる事は決まっています。決まった範囲から出題されるのですから。当然、それ以外は勉強しなくなる。

学習目標である「英語を話せるようになる」というのは、ある意味で永遠に達成しない目標だ。私達が100%日本語すら使いこなせないのと同じように。

であれば本だけではなく、様々な所から英語を学ぶようになる(例えば、映画、外国の女の子)。勉強する時間も長くなる。どちらが応用のきく英語かは言うまでもない。

※ただし、個人的には達成目標と、学習目標の両方を持っていて、「短期的には達成目標を追いかける」という状況はOKだと考えている。その先があるからだ。

こういった目標設定の方法については《達成率1割→8割へ!新・目標達成シートのダウンロードと使い方》という記事を参考にしてもらいたい。

5-2.一万時間の努力をしろ

一万時間の法則をご存知だろうか?これはマルコムグラッドウェルが提唱した概念で、

「その道で一流になる為には、おおよそ1万時間の鍛錬を積む必要がある。」

という意味だ。(毎日三時間取り組んで、およそ10年かかる。)

実際にイチローにしても、モーツァルトにしても、タイガーウッズにしても、ビルゲイツにしても、世間的に成功し始めたのは、10年以上の歳月を費やしてからだ。

とはいえ、来る日も来る日も鍛錬をするのは辛い。

あのイチロー選手でさえ

ぼくも、グラウンドに行きたくない日はたくさんあるのです。仕事だからしょうがないと、自分に言い聞かせるときもあるのです。

といった言葉を残しているくらいだ。

それでも続けられる情熱の源泉はどこにあるのだろうか?

それは「本当に好きな事」だからだ。そして成長する事そのものに喜びを感じよう。そうでなければ続かない。その為に私は以下のように助言する事にしている。

  • 夢・目標レベルでは、本当にやりたいことをしろ
  • 行動レベルでは、しんどい事も我慢しろ

これは残念だが真実だ。何故ならもしずっと順風満帆で、ワイワイウキウキだけで成功出来るなら、世界中に成功者があふれているはずだ。

5-3.究極の鍛錬を行え

ただしダラダラと一万時間を費やしても意味がない。超一流の人を研究する心理学者、アンダース・エリクソンの言う究極の鍛錬に沿ったものが好ましい。以下はそれを私なりにまとめたものだ。

究極の鍛錬

1.自分の現在の能力、レベルを正確に把握する

演奏家であれば、自分の演奏を録音して聞く、文章家であれば、自分の文章を読み直す習慣をつける。

2.その道の一流の人と比べ、「何が最も重要な課題か?」を考える。

この際、自分の弱点を強化する方が向上が早い

3.最適な練習メニュー、取り組むべき課題を考案する

この際、レベルが簡単すぎず、難しすぎないものであれば好ましい。

4.ひたすらに特定のメニュー、課題を何度も繰り返す

常に向上する意識を持つ。マイケル・ジャクソン風に言えば、「全力で心を込めて歌う」ように仕事や課題に取り組む。課題をクリアしたら次の課題にうつる。

5.究極の鍛錬は精神的にかなりキツイ

ので、せいぜい一度に集中するのは一時間が限度。なので10分程度の休憩を入れながら行う。(が、一日合計で3時間以上行う、それを10年以上、毎日続ける。)

※最高の集中力と生産性を引き出す為には《ポモドーロテクニック》を活用すると良いだろう。

6.モチベーション3.0になる為のキー③.目的

ある有名な実験で「収入が650万を超えると、それ以上は収入が増えても幸福度は上がらない」という結果が出た。が、私はそれは必ずしも正しくないと考えている。

結局、「お金をどのように使うか?」という、目的が一番大切だと感じるからだ。収入の多寡は関係ない。

例えば収入を増やし

  • 子供や家族の為に、素晴らしい家庭環境を作り上げる
  • 慈善団体に寄付する
  • 恵まれない国へ食糧を届ける

といった事をすれば、私は幸福度は上がっていくのだと思っている。

タイプI型の高いモチベーションを持つ人は、総じてこういった良い目的を持っている。それを見つけるヒントをこれから提供していこう。

6-1.「何故この仕事をするのか?」と問いかける

たとえ仕事が単純作業であっても、モチベーションを引き出すカギがある。

それは自分の仕事が社会や周りの仲間に、「どう役に立っているか?」を理解する事だ。

例えばあなたが大学のカフェで皿洗いのバイトをしていたとする。毎日退屈に感じるかもしれない。だがこう考えてみてはどうか?

「ここでは将来、医者や政治家、学者になるかもしれない人がいる。私は彼らにキレイな皿を提供する事で、喜びと栄養を与えているんだ。」

という風に。一見無意味に思えるような仕事にも、誰かの役に立っているものだ。

私の友人の子供が、ビールを喜んで運んでいた話を思い出して欲しい。人は子供の頃からずっと、「誰かの役に立ちたい」という気持ちがあるのだと、私は信じている。

その目的を思い出す事は、強いモチベーションに繋がる。

部下や子供のモチベーションを引き出したいのであれば、「この仕事はこんな風に役立っているんだ」という事を何度も何度も伝えるのだ。

そして自分のモチベーションを引き出したいなら、「何故この仕事をしているのか?」と問いかけてみよう。そうすれば答えは見つかるだろう。

6-2.良い目的とはどのようなものか?

こんな調査がある。エドワード・デシとリチャード・ライアン達は、大学の卒業生に対して、人生の目標を尋ねた。(目標となっているが、意味的には目的と捉えて構わないだろう。)

すると、学生の中には

  • 外発的な目標を持つ人:金持ちになりたい、有名になりたい
  • 内発的な目標を持つ人:ほかの人の人生の向上に手を貸し、自分も学び成長したい

と考えるタイプがいたそうだ。

彼ら研究者が素晴らしいのは、それから一、二年後に、彼らがどうなっているかを追跡調査をした事だ。

すると内発的な目標を持つタイプは、大学時代よりも幸福度が高かったが、外発的な目標を持つタイプは、不安感やネガティブな感情が強まっていた事が分かったという結果が出た。

注目すべきは、たとえ目標を達成していても、外発的な目標を持つタイプは、不幸になっていたという事です。

上記の研究結果や、様々なハイパフォーマー達が持つ目的には共通している事がある。

それは「成長、提供、継承」のいずれかの要素が含まれている事だ。それぞれの意味あいは以下の表の通りだ。

成長 自分の能力を最大限発揮したい、自分のスキルや精神を成長させたい
提供 周りの人々に喜びを与えたい、社会に何らかの貢献がしたい
継承 次世代の人々に価値のあるもの、教え、環境などを残したい

「あなたが仕事をする目的は何だろうか?」

それが上記の概念に当てはまっているのであれば、あなたは高いモチベーションを引き出す事が出来るだろう。

※良い目的や目標を見つける上では、この記事も参考にすると良いだろう。

夢の実現には目的と目標が必要、でも2つの違いを知ってる?

7.モチベーション3.0を引き出す8つの施策

人は監視をして、逐一指示をしなければ動かない存在だろうか?

違う。

プログラムを入れなければ動かないロボットのような生き物だろうか?

違う。

たいていの人間は凡庸であり、働かず、考えず、仕事をサボる事しか考えていないのだろうか?

違う。

アメで釣ったり、ニンジンをぶら下げたり、札束でホッペタをひっぱたかなければ、人は動かないのだろうか?

違う。

そういった物の見方が、人をそうさせているだけだ。科学がそれを証明している。人は本来自分を成長させたいし、周りを幸せにしたいし、努力したい生き物なのだ。

最後に簡単ではあるが、まとめとしてモチベーション3.0を引き出す施策を用意した。下記を参考にしてあなたも取り組んでもらえればと思う。

モチベーション3.0を引き出す8つの施策
1.最低限の給料や、安心して働ける職場環境で働く(そうでなければ転職も考える)
2.仕事の時間の20%を、いつも取り組む仕事と違う事に使ってみる。
3.上司やマニュアル通りのやり方でなく、自分のやり方も試してみる
4.自分を成長させてくれる人と一緒に仕事をする
5.「一番儲かること」ではなく、「一番自己成長すること」に取り組む

6.自分が一万時間でも続けられると思える、好きな事は何か考える。

私の好きな事は________です。

7.自分が携わる仕事には、どのような目的があるか考える

私が仕事をする目的は________です。

8.究極の鍛錬を行う

  • 自分の能力やスキルを客観的に把握する
  • 自分にとっての一番の弱点を強化する
  • 目標や課題は、自分にとって簡単すぎず、難しい過ぎないものにする
  • 上手く出来るようになるまで、何度も繰り返す

この記事があなたのモチベーションを引き出し、一人のマスタリーが生まれるきっかけとなれば幸いだ。

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