
「時間を作る技術」
…それは言い換えればあなたの寿命を増やす技術と言えます。「残された時間=命」ですから、不老不死、アンチエイジングのように、人は時間を追い求めてやまないはずです。
実際に世界で二番目に売れているビジネス本のジャンルは「時間管理本」だそうです。(一番はモチベーション)
ですが、効果や成果の出ない時間術、望んでいない情報を提供する人。時間術を教えながら、あなたの大切な時間を奪う人が周囲にいませんか?
私は違います。
何故ならこの記事では
「全て私が実際にやってみて、効果があった9つの時間術」
を紹介するからです。
これらを用いれば、きっとあなたは仕事や日常のルーティンワークを要領よく終わらせ
- 余暇やプライベートを充実させたり
- 夢や目標を叶える為の時間を設けたり
- ずっと手付かずだった、英語などの勉強をしたり
する事が出来るでしょう。
是非読み込んで、トライしてみて下さい。
1.最大の幸福度から考えて、時間を作りなさい
人に与えられた時間は平等に24時間。こればかりはどんな富豪も権力者も変わりません。
「では何が人生の違いをもたらしているのか?」
と言えば、“時間の質”なのです。そして時間の質を高める為には何をすればいいかというと、最大の幸福度から考えて、人生の優先順位を付ける事なのです。
まずは以下の「人生のピラミッド」という画像を見てください。
人は誰しも「幸せになりたい」と思っています。仕事をするのも、お金を稼ぐのも、夢を叶えるのもその為です。これはテロリストや自殺者ですら変わりません。
ですからまずは幸せを最優先事項にして、目的や目標、計画を立てるべきなのです。
優先順位と聞くとtodoリストを作り「今働いている会社で、もっと効率的に働くために……」というような小さな枠組みで考えがちです。
ですがその前にまず
- 「私は人生を賭けて何をしたいか?」
- 「自分にとって一番大切なものは何か?」
を考える必要があるのです。
もしかしたらその結果、「会社を辞めて起業しよう!」という結論に至るかもしれません。そうなれば、会社で効率よく働く事や、上司に媚を売る事に意味はなくなりますよね?
ですから幸せから考え、優先順位をつける事が大切なのです。余計な事はしない。本当にやりたい事だけする。そうすれば、沢山の時間を作る事も出来ますし、満足感も得られるはずです。
人生からムダな活動を省く上では、以下の二つの記事が参考になるでしょう。 |
2.「4つの時間泥棒」を排除して、時間を作る
「あぁ時間がない、忙しい……」
あなたはそんな言葉が口癖になっていないでしょうか?
もしかしたら、あなたは「時間を作る」以前に「そもそもの自由時間が少なすぎる」のかもしれません。
特に
- 職場
- 物
- 人間関係
- 娯楽
という4つの泥棒達にいつのまにか、多くの時間を奪われているのです。
タイムイズマネー(time is money)という言葉がありますが、私は正確にはタイムイズライフ(time is life)だと思っています。
つまり、時間は命そのもので、彼らは気付かぬ内にあなたの寿命を奪っている、恐ろしい存在だと言えます。
そういったものに時間を奪われない為の行動案が以下の三つになります。
時間泥棒を排除する為の行動案
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人は何かを捨てたり、失う事に強い抵抗を感じます。ですが、そういったものを切る勇気がなければ、新たな時間は作る事は出来ないでしょう。
3.タイムログを取り時間を作る
太っている人、貧乏な人、時間がない人に共通している要素があります。
それは
- 「自分がどれだけ食べているか?」
- 「自分がどれだけお金や時間を使っているか?」
を理解していないという事です。
そしてそれらを解決するカギは記録にあります。時間に関して言えば、タイムログ(time log)を取る事で解決出来るでしょう。
具体的には「あなたが1つの作業にどれくらいの時間を使っているか?」をタイマーによって計測するテクニックです。
私が思うにこの「時間の記録」ほど、自分の時間を作る上で、最高のツールはないと言い切れます。
あなたがもしタイムログを使えば……
- 二度と「忙しい」という言葉を口に出来なくなる
- 自分の“今ある”時間を100%コントロールしてフルに有効活用出来る
- 「泥棒に時間が奪われてしまった!」という経験をゼロに出来る
と言えるでしょう。
タイムログのやり方は以下の通りです。
タイムログの取り方
このエクササイズを行うだけでも、時間に対しての意識が鋭くなり、非常に効率よく時間が使いこなせるようになります。 より具体的には、以下の記事を参考にすると良いでしょう。 |
4.タスク管理をして時間を作る
「あれぇ次は何をするんだっけ?」
という風に、次のタスクを考えている時間は、一日にどれくらいあるかご存知でしょうか?
実は平均的な人で「1日に30分」あると言われています。これらを積み重ねていけば、相当大きな時間として活用する事が出来るはずです。
その為には、タスク管理のスキルを身に着けておくと良いでしょう。
具体的には以下のような実行案が考えられます。
- あなたにとって一番最適なツールを見つける(パソコン、スマホ、手帳)
- そのツールにスケジュールなど全てを一元管理(1つにまとめる)する
- PCの中身やデスクトップからムダなものを全て排除する
少し面倒かもしれませんが、これを行う事によって、毎日あなたは時間のアドバンテージを得る事が出来るようになります。
より詳しくタスク管理について学ぶのであれば、《完全保存版!世界に1つだけのあなたに最適なタスク管理の見つけ方》という記事をお読み下さい。 |
5.ルーティンを活用して時間を作る
イチロー選手が
- ネクストバッターズサークルに入る
- バットをゴルフクラブのように振る
- バットを垂直に立てる
- 袖を触る
…
といったような一連の動作をしているのは見た事はあるかと思います。
実はあれはスポーツ心理学の世界でルーティンと呼ばれるもので、決してゲン担ぎなのではなく、きちんと意味があってやっている事なのです。
人はいつもと同じ動作を繰り返すと、無意識の力が働くようになります。
そうすることで、
- 高い集中状態を生み出せる
- 大幅な時間短縮が行える
- 作業におけるストレスや負荷が少なくなる
といったメリットがあるのです。
実はこのテクニックを日常に置き換える方法論があります。
それはステップシートなるものを作成する事です。例えば私のこの記事などは、以下のステップシートを使ってアップしています。
このように作業の具体的な手順や行動を決めておき、その通りに実行するのが、ステップシートの活用術です。
- 特に気の進まない作業や難しい仕事、
- 日常で繰り返す仕事
などにはとても効果的で、かなりの時間短縮になります。
そして究極的に言えば、一日そのものをルーティンにすれば、より最高のパフォーマンスをあげられます。
フロー体験の研究で知られるミハイ・チクセントミハイも
創造的な人は、睡眠、食事、仕事のリズムを守っている。
という事を言われているくらいです。
その為の、具体的な行動案は以下の通りです。
ルーティン活用方法
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こうして「同じ時間に、同じ手順で、同じ行動」をする事によって、あなたは最大限の力を発揮する事が出来るでしょう。
※より詳しくルーティンについて知りたければ《トップアスリートの秘密、ルーティンを人生全てに応用する5つの手順》という記事がお勧めです。
6.スケジュールを管理して時間を作る
偉業を成し遂げた人、夢を叶えた人、仕事が出来る人達は皆、スケジュールを管理する事の重要性を説きます。
何故でしょうか?
それは
- 本当に利益のある重要な活動だけに時間をかけられる
- スケジュール作成をすれば、結果として全体にかかる時間は少なくなる
からでしょう。
スケジュールの立てる上でお勧めしたいのは、経営コンサルタントのアイビーリーが提唱した
「2万5000ドルの価値あるスケジュール管理のアイデア」
です。
具体的には以下のような方法です。
2万5000ドルの価値あるスケジュール管理のアイデア
これは非常に効果の高い方法なので、是非実践してみて下さい。 |
7.脳のパフォーマンスを最大限活かし、時間を作る
あなたは人間の集中力の流れをご存知でしょうか?まずは以下のグラフをご覧下さい。
実は人の集中力は15~30分程度で、ピークに辿り着き、それ以降はガクンと落ちる傾向にあるのです。
ですが多くの人が
「1時間か2時間は取れないと、まともな仕事は出来ないよ…」
と考え、2時間、3時間と休憩もせずに仕事をしたりします。
その上、“本当は最大の集中力を発揮出来る、15分や30分単位のスキマ時間”を軽んじてこんな風に考えます。
「さぁちょっとコーヒーを飲んで、一服でもして仕事をしようか…」
その上平均的な人は、こうしたスキマ時間を一日2時間程度持っていると言われています。これを無駄にするのは大きな損失ではないでしょうか?
このように多くの人は、脳的に見て、効率の悪い時間の使い方をしている傾向にあります。そうならない為のアドバイスが以下のようなものです。
脳のパフォーマンスを最大限活かす為の3つのアドバイス
脳という「ナマケモノ」をフル活用する為には、こうした考え方が非常に重要になります。 ※「では2時間などのまとまった時間はどう使えばいいの?」と感じるかもしれません。その場合は、上手く休憩を挟む事で、最大の集中力を発揮する事が出来ます。 これについては《世界のトップ達が推薦!集中力を長く持続させる絶対的休息法》という記事を読むと良いでしょう。 |
8.マルチタスクをやめ、時間を作る
マルチタスクとは同時に物事を二つ以上行う事で、例えば「スマホをいじりながら、テレビを見る」といった事を指します。
多くの人はマルチタスクに効率を求めますが、残念ながらそれが、真逆の結果を生み出している事に気づいていません。
実際にスタンフォード大学で行われた研究のデータに
2つの作業をマルチタスクした場合、それぞれ50%の処理能力を維持するわけではなく、80~95%も低下する傾向となる
というものがあります。
言い換えれば、マルチタスクをすると、一つ一つの作業は5~20%程度の力しか出せないという事になります。
またマルチタスクはストレスを増加させ、脳を破壊して、記憶障害や認知症にも繋がるという事も分かってきています。
実際に私自身も、元マルチタスク信奉者でしたが、それらをやめてから……
- 集中して一気に作業を終わらせられるようになった
- アパシー状態(無気力)になる事が無くなった。
- 「1つの物事をいかに合理的に終わらせるか?」という点に意識が向いた
というメリットがありました。
そこでお勧めしたいのが「一行一考」という生き方です。
これは「1つの行動に1つの思考しか持たない」という私が提唱している概念になります。
一行一考は生産性を上げ、かつストレスフリーで、認知能力を高めてくれます。是非、騙されたと思って試してみてください。きっと驚くような結果が出るはずです。
※より詳しくマルチタスクや一行一考について知りたい人は《徹底解析!本当にマルチタスクは非効率で、バカになるのか?》という記事をお読み下さい。 |
9.ポモドーロテクニックを使って時間を作る
ポモドーロテクニックとはタイマーを使って時間を管理する方法です。
具体的には以下のような方法論となります。
ポモドーロテクニック
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こういった流れで仕事やタスク処理をするだけです。
キッチンタイマーは100均などで売られている、下記の画像のような簡単なもので構いません。
個人的には二つでたった200円ですが、そこから生まれる生産性は1億以上、だと私は実感しています。
あなたもポモドーロテクニックを使う事によって……
- 最大限の集中力を引き出せる
- 3時間かかる仕事が半分の1.5時間で終わるようになる。
- ダラダラ癖とサヨナラ出来て、作業が面白いように終わる
ようになるでしょう。
※ポモドーロテクニックのより深い活用、応用方法について詳しく知りたければ《ポモドーロテクニック|たった200円で簡単にダラダラ癖とサヨナラ》という記事をお読み下さい。 |
時間を作る技術をマスターして、余暇を楽しもう!
いかかでしたか?最後にこの記事で紹介した9つの時間を作る技術をまとめて終わりたいと思います。
まとめ:時間を作る9つの技術 |
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1.最大の幸福度から優先順位を決める |
2.時間泥棒を排除する |
3.タイムログを取る |
4.タスク管理をする |
5.スケジュールを管理する |
6.ルーティンを活用する |
7.脳を最大限活かす、時間の使い方をする |
8.マルチタスクをやめ、一行一考で生活する |
9.ポモドーロテクニックを使う |
もしあなたが
- 「プライベートや余暇を充実させたい」
- 「夢やビジネスを成功させたい」
といった願望をお持ちであれば、この9つの時間を作る技術を全て取り入れてみて下さい。
実践すれば、100%効果が出る事を保証します。