
“集中力を高める”というテーマで記事を書こうと思った時、少年時代に母親からよく言われていた、こんな言葉を思い出しました。
「ゲームにかける集中力を勉強に活かせたらいいのに」
確かに、あの時の私は異常でした。両親に「やめなさい!」と言われても無視してゲーム、友達の誘いを断りゲーム。みんなが寝静まったらトイレに閉じこもりポケモン。
そして
「151種の全ポケモンをレベル100にするぞ!」
と意気込んでいました。
とまぁ、そんな状態ですから、学業や人間関係はダメダメでした。
もしあの時、私があの集中力を学習につぎ込んでいたら、テストはオール100点で、今頃は有名な学者や経営者になっていたかもしれません。(で、私は「30歳過ぎてからでも遅くない!」と、今始めているのですが。笑)
何故こんなエピソードを持ち出したかというと、
- 「そもそも人は誰しも驚異的な集中力を持っている」
- 「そしてそれを引き出せば、どんな業界でも成功出来る」
という事を伝えたかったからです。そこでこの記事では、その驚異的な集中力を仕事や学習に活かす為の方法論のすべてを書きました。
もしあなたが集中力に関する事で悩む事があれば、辞書のようにこのページを開いて下さい。
そうすれば、あなたは他人の半分の時間で、2倍、3倍のクオリティの仕事や学習が出来るようになっているでしょう。
1.集中力を高めるメリットとは?
集中力のメリットを考えた時、いつも頭に浮かぶのが、小学生の時にしたあの虫眼鏡の実験です。(きっとあなたにも経験があるかと思います。)
太陽の光を、虫眼鏡で一点に集める事によって紙が燃える…あれって不思議な感覚を覚えますよね?
だって、私達は毎日何気なくその光を浴びている訳ですから。もし光が分散しても、パワーを保ったままであれば、私達は黒こげ、世界は火事だらけです。笑
裁縫の時に使う針などもそうですよね?先がとがって、力が一点に集まっているから、布に軽々と突き刺ささるのです。
上記の例のように、“一点にエネルギーを集める事で、より強いパワーが生まれる”というのは、世の中の普遍の法則なのだと思います。
「ではこの法則を、学習や仕事に活かせばどんなメリットがあるか?」
というと、一言でいえば、
“短時間で、高いクオリティの仕事が出来る”というものになるでしょう。
例えば
- 他人が1時間かかる仕事を30分で終わらせ、
- 他人が1冊の本を読む間に、4冊の本を読み(それも他人より理解し)、
- 他人が思いつかないクリエイティブなアイデアを思いつく
という状態を作れるのです。(実際、成功者と呼ばれる人はそれらを行っている!)
ですから集中力は、収入や地位、自身の目標達成といった点に、大きな影響を与えます。さっさと仕事を終わらせ、他人より結果を出し、プライベートを充実させるといった事も可能になるでしょう。
2.集中力を高める上での大前提!
まず集中力を高める前に考えていただきたい大前提があります。それはそもそも
集中する対象が「want to(自分のしたいこと)だろうか?」
という事です。
何故なら脳はhave to(しなければいけないこと)になってしまうと、それを避ける為にクリエイティブに働き始めてしまうからです。
例えば、
「掃除をしなさい!」
「勉強をしなさい!」
とお母さんから言われ、やる気満々でそれを行う子供などいるでしょうか?きっと、オモチャを少し片づけて終わり、一つ問題を解いて終わり……という風に、ダラダラしてやる気もない、低いパフォーマンスで行われるはずです。
世界トップのコーチ、ルータイスはこの事を創造的逃避(クリエイティブ・アボイダンス)という言葉で説明をしています。
逆に彼らは自分のしたいこと、例えば、ゲームやスポーツに関しては、驚くべき集中力を発揮しますよね?(少年時代の私のように)
ですから、私たちが勉強や仕事の対象を決める時は
- 誰かにやらされている事
- お金の為に仕方なくしている事
などのhave toは、極力無くすようにして下さい。
自分のやりたいこと、好きな事で一日を埋め尽くす必要があるのです。そうでなければ、あなたは自分の能力をフルに活かせません。
もしかしたら、
「自分のしたい事を達成する為に、やりたくないこともしなくてはいけないだろ?」
という人がいるかもしれません。
例えば起業の為に貯金したり、勉強したりです。その場合は心の持ちようを変えなければいけません。
何故ならそれは、自分のやりたい事の為の仕事ですから、want toなのです。
そもそも人にはhave toなんて存在しません。
誤解を恐れずに言うと
- 仕事をしなくたって良い
- 税金も払わなくて良い
と、言えるからです。本当に嫌ならしなければいいのです。ただしその結果、自分にとって、お金が無くなる、資産の差し押さえをされる……など不利益があるから、嫌なのです。
ですから、私達は本当は仕事も“したい”し、税金も“払いたい”のです。全てwant toなのです。
もちろん「どんな仕事をするのか?」については、自由な選択権があるでしょう。
でしたら、その自分がやりたい仕事をすればいいのです。それをしながらお金を稼ぐ術を考えればいいのです。私達は一秒たりとも、やりたくないことをする必要はありません。
※もし、「自分のやりたいことが見つからない……」と思っているのであれば、《収入に10倍の差がつく?人生の目標がない人が使うべき2つのツール》という記事をお読み下さい。あなたが本当にしたい事を見つける手がかりとなるはずです。 |
3.集中力を高める5つの方法論
それではいよいよ、集中力を高める5つの方法論をご紹介していきます。
具体的には以下の通りです。
- 集中力の源、ウィルパワー節約テクニック
- 集中力を高める「無意識→意識下」トレーニング
- 集中力を回復させる絶対的休息法
- 脳と心と体を若返らせるウルトラオーガニック食事法
- 眠った集中力を引き出す音楽
これらを行えば、あなたは仕事や勉強への、驚異的な集中力を手にしているでしょう。
また、細かい実践方法については、それぞれのリンク先のページで、詳しく解説しています。そちらも読み込んで、ぜひ実践してみてください。
※もし、自分ではなく「子供の集中力を伸ばしたい……」というニーズをお持ちであれば、《藤井6段やオバマ大統領も受けた、勉強に集中する子供を育てる教育法》という記事をお読み下さい。 |
3-1.集中力の源、ウィルパワー節約テクニック
もしあなたが、「勉強や仕事をしよう!」と決意したのに、
- 数分後にウトウトと眠くなったり、
- テレビを見たり、
- ネットサーフィンをしていても、
自分を責める必要はありません。それはあなたが怠慢だからではないですし、心が弱いせいでもありません。
それはあなたが日常で、集中力の源であるウィルパワーを無駄使いしている事が原因だからです。
ウィルパワーとは、以下の画像のように、あなたの脳の一番前にある前頭葉に眠っています。
注目すべき点は、このウィルパワーは、集中力を使う以外でも消費されるという事です。ですからそれらを節約すれば、自然と集中力は溢れてきます。
上記のようにウィルパワーは選択や決断、思考や感情の動きによって、大量に消費してしまいます。その消費を防ぐ為の対策としては、
- 日常における選択肢を減らすこと
- 仕事や勉強の中断要因を排除する
- 毎日同じ事を繰り返し、思考を楽にする
- 感情が動く要因を排除する
というものになります。
※より具体的な行動案については《「集中力がない!」と嘆く前に、あなたが試すべき16のこと》という記事で書いたので、そちらをご覧下さい。 |
3-2.集中力を高める「無意識→意識下」トレーニング
“集中力を高めるトレーニング”と銘打った書籍やブログなどが、巷では沢山あり、私も様々な手法を試してきましたが、基本的にはどれも同じ事を言っています。
それは、
“無意識でやっている事を意識的に行う”
という事です。
例えば集中力が高まるとされている瞑想は、“姿勢や呼吸”などの日常の無意識を意識上にのぼらせる訓練と言えますよね?ただ、忙しい現代人には、それらを行っている暇はないかもしれません。
そこで、私がお勧めしたいのは、クロックサイクル(脳の情報処理速度)を早めるトレーニングです。
他人の2倍の情報量を処理出来れば、人の2倍の仕事を出来るようになります。体感時間の感覚が歪むので、一日を疑似的に48時間にする事も可能です。(もちろん、72時間や144時間も可能です。)
「え?何が何だかさっぱり……」と思うかもしれません。
が、やる事はとてもシンプルで、
“日常の活動を早くするだけ”
なので安心して下さい。
例えば
- 歩く速度や動作の速度を早くする
- 家事(掃除、洗濯、荷物の用意)を早くする
- 読書など、文章を読む時は速読する
などを心がけるだけです。特に情報社会に生き抜く為にも、速読トレーニングはお勧めしたいと思います。
ただし
「飛ばし読みをせず、一字一句を出来るだけ早く読む」
という風にする事をお勧めしています。私はそれだけで実際に、今までと同じ時間しか使わずに、約三倍近く、本を読めるようになりました。
注: ある程度、内容を知っている本であれば、キーワードやフォトリーディングを使った飛ばし読みも効果的ですが、それには前提となる膨大な知識量が必要です。(ですから月に10冊以下しか本を読まない人は、一字一句読むべきです。) |
人は自分のクロックサイクル(情報処理速度)を無意識の内に決めてしまっています。ですが、「早くしよう!」と心がけるだけで、結構簡単に変えられるものなのです。
これは日常の時間短縮だけでなく、集中力のトレーニングとしても非常に優れているので、お勧めです。
※こういったトレーニング法をもっと知りたい方は、《1秒も使わず出来る!12日間、集中力トレーニングのやり方》という記事をお読み下さい。 |
3-3.集中力を回復させる絶対的休息法
マイクロソフト社が発表したデータによると、人の集中力の持続時間(8秒)は、金魚の集中力の持続時間(9秒)より短くなったと言われ、年々低下傾向にあるようです。
集中力を持続させる為には、前述した集中力の節約やトレーニングの他に、
“休息”
つまり効率よく回復させるテクニックが重要になってきます。
ですが残念ながら、世の中の9割以上の人が、間違った休息法をとっていると言えます。スマホやテレビを見たり、ウォーキングや飲み会は休息や休憩とは言えません。
“脳や体を回復させる正しい休息法”は
- 思考や意識を極力ゼロの状態
- 五感の刺激を極力ゼロの状態
という2つの条件がそろわなければいけません。
理想を言えば電気を消し、ベッドで横になり、目をつぶって瞑想をするのが、一番正しい休息の形だと言えます。
私も実際に上記のような休息を行っていますが、たった15分でウソのように頭と体の疲労感が消えます。こういった休息法は、普段眠っている時の約8倍の回復力、つまり15分で2時間分の回復をしているとも言われます。
※より詳しくは、《世界のトップ達が推薦!集中力を長く持続させる絶対的休息法》という記事で紹介しているので、参考にしてみて下さい。 |
3-4.集中力を高めるウルトラオーガニック食事法
見逃されがちですが、私達の脳や心と、食事は深い関係性があります。
何故なら、私達の集中力やモチベーションを突き詰めると、結局はセロトニンやドーパミンなどの脳の神経伝達物質の働きなのです。
それらの脳内の科学的なバランスが、私達のパフォーマンスに影響するのですが、それらを作る根本となるのが、日々の食事なのです。
実際に世界トップレベルの大学が、食事とIQの関係を表した、以下のようなデータもあります。
マルチビタミンとマルチミネラルの摂取で、子供のIQが10ポイント高まった
イギリスのスウォンジー大学
白砂糖の消費量が高いグループは、低いグループに比べ、IQが25%低い
マサチューセッツ工科大学
医学の世界でも、うつ病や心のトラブルを解決する為に、オーソモレキュラーと呼ばれる栄養療法が使われるのは常識です。ですから、集中力やモチベーションを高めるためには、「何を食べるか?」がとても重要なのです。
ただ、私がお勧めするのは、「青魚を食べよう!」というような偏ったアプローチではありません。心と脳と体を若返らせる食事法です。体そのものを健康にするアプローチです。
より具体的には、ウルトラオーガニック(超自然)志向というものです。
これは、本来食物に宿っている命のエネルギーを活かし「自然な食物を自然な形のまま摂取する」という食事の考え方です。
私達の体は、遺伝子や細胞、微生物などで出来ている、いわば命の集合体といえます。その命を養う為には、やはり自然の命をいただかなければ、養えないと私は考えています。
※もし、あなたが“食べ物に気を使わない人”であれば、是非、以下の2つの記事を読んでみてください。 ・食事の選び方について ・食事の調理法などについて この二つの記事を実践すれば、きっと今までにないほど元気になり、集中力のある自分に出会えているはずです。 |
3-5.集中力を高める音楽
もし、一切労力をかけず、今までより仕事や勉強に集中出来る自分に出会えるとしたら、それは喜ばしい事だと思いませんか?
例えば、
- 15分しか続かなかった集中状態が、“苦もなく”1時間続くようになる。
- 仕事や勉強のクオリティが上がり、経済面や生活面が豊かになる
としたら、それを使わない手はありません。
何故ならあなたはレコードプレイヤーのスイッチをONにして聞き流すだけで、驚異的な集中力が手に入るのですから。(スピード・ラー〇ングも真っ青です。)
「信じられない!」と、思うかもしれませんが、ディズニーランドにいった時の事を考えみてください。陽気な音楽や幻想的な音楽が流れていますよね?それにより、あなたは満たされた気持ちになったり、夢の国の住人になったりするのです。
そんな風に、人の精神状態や思考状態は、音楽によって、いとも簡単に左右されるのです。
実際に、
- 東大合格者の5割以上が、喫茶店やリビングなど、“あえて外音がある場所”で、勉強をしていた
- 多くの手術現場では、お医者さん達がリラックスしてオペが出来るように、音楽を流している
というデータもあります。
「では具体的にはどんな音楽を聴けばいいのか?」
というと、一般的には、a波が表れる、クラシックやジャズが良いとされていますが、それより私は様々な理由から
「自然環境音」
をよりお勧めしたいと思います。
具体的をあげると、波の音や小鳥のさえずりの音などです。その中でもお勧めが脳機能学者の苫米地英人博士が作られているFUNCTIONAL SOUND(機能音源)というものです。
下記にリンクを貼り付けておくので、一度流したまま作業をしてみて下さい。自分の作業効率の向上に驚くはずです。
※より音楽と集中力の関係性について知りたい人は、 《眠った集中力を起こす音楽を紹介-100%他力で脳が目覚める裏ワザ》という記事で紹介しているので、そちらをお読み下さい。 |
4.集中力を高めると、どんな業界でも勝つ!
多くの人が、自分の望む人生を諦め、手放してしまいます。
それはこんな理由からです。
- 才能がない
- お金がない
- コネがない
- 時間がない
- 頭が悪い
……etc
言い始めればキリがありません。ですが、実はそれらは、自分の望むものを手に入れる上で、些末な要素に過ぎません。
何故ならほとんどの成功者も、変わらず同じ条件だったからです。
「では普通の人と、成功者は何が違うのか?」
というと、ブルース・リーがこんな言葉を言っています。
成功する戦士は、レーザーのような集中力を身につけた、ごく普通の人間である。
ブルース・リー
そして、あの世界的な指揮者の彼が、もう一つの希望の言葉を与えてくれています。
集中力っていうのは、天才のものじゃないんだ。訓練だ。
小澤征爾
つまり、私たちは生まれ持った才能や環境は変えられませんが、ごく普通の人間でも、集中力を身につければ成功出来るのです。そしてそれは、訓練によって身につけられます。
その為の方法論は、この記事で全て公開しています。ですから、そのチャンスを掴むかどうかは、今、あなたが自由に決められる事なのです。