
もし、意識的な努力を必要とせず、ただ音楽を聞き流すだけで、あなたの集中力を倍増させられたら……?
例えば
- 15分しか続かなかった集中状態が、“苦もなく”1時間続くようになる。
- 音楽プレイヤーのスイッチを入れると、“自動的に”仕事スイッチがONになる
- 仕事や勉強のクオリティが上がり、経済面や生活面が豊かになる
それらが音楽を“ただ聞き流すだけ”で手に入るのです……
これは夢物語ではありません。
何故なら全て私の実体験であり、この文章を書いている今も、ある特定の音源を聴いているからです。
そこでこの記事では、私が実際に使っている、「劇的な集中力を引き出す音源の紹介」をしたいと思います。
とはいっても、
「信じられない……」
と思うのが普通でしょう。
そこで、
- 本当に音楽で集中力はアップするのか?
- アップするとしたら何故か?
という解説などもしていきたいと思います。
これらを理解すれば、あなたは音楽によって、脳をマッサージし、よりクオリティの高い仕事や学習が出来るようになるでしょう。
1.本当に音楽で集中力はアップするのか?
実は「音楽が人のパフォーマンスにどう影響するか?」というような実験は、世界中で行われています。それも100年近く前から行われており、データも膨大に存在します。
私がそれらを読み漁り、試行錯誤して出した答えは
「条件さえ整えれば、音楽で集中力はアップさせられる」
というものになります。
それらを理解する助けとなる、以下の研究データをご紹介しましょう。
1930年に行われたWyatt & Langdomの研究 |
---|
作業中に音楽を聞かせると、その時間帯の生産性は、
この結果から、音楽と生産性、つまり集中力は関連性があると言えます。 |
ただし、音楽を聴きながらの作業が「落ち着かない」という人や、「記憶の作業には向かない」といった人もいるので、合わない場合はやめておいた方が良いと言えます。
結論を言えば、自分で色々と試して、一番しっくりくる形を選ぶのがベストです。
2.音楽が集中力アップに効果的な3つの理由
とはいえ、
「何故音楽が、集中力アップに繋がるのか?」
と不思議に感じるかもしれません。ここでは、その主な3つの理由をご紹介しましょう。
2-1.無意識を活用できるから
私達は日常、たくさんの音を無意識下で、聞いています。
例えば、
- 冷暖房が動く音
- ビールをグラスに注ぐ音
- トイレを流す音
- 飲食店や街に流れるBGM
……etc
と、世界は多種多様な様々な音に溢れています。
そして、これらのほとんどは、私達の意識上にはあがってきません。ですが、実は無意識下で、あなたの思考や行動、感情に多大な影響を与えている事をご存知でしょうか?
下記でその例を表にしてみました。
引き金となる音→思考や行動の変化 | |
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テレビのCMでビールを注ぐ音がきこえた | 今日の晩にビールを飲もうと決意した |
ディズニーランドで幻想的な曲が流れていた | 幸せで満ち足りた気分になった |
恋愛のバラード曲を聴いた | 恋人に会いたくて会いたくて震え、電話した |
おそらくあなたも上記のような経験をお持ちではないかと思います。
注目すべき点は、この無意識下の行動は意識的な努力を必要としない事です。勝手に自分の目標に向かってアイデアを出し、突き進むように出来ているのです。
この残り97%の無意識の力は、普段眠った状態ですが、音楽はそれらを叩き起こしてくれます。つまり音楽は、無意識パワーを引き出す脳細胞に、刺激を与えるマッサージのようなもの……と言えます。
その為にあなたがすることはただ一つ。音楽プレイヤーの再生スイッチをONにすれば良いだけです。
2-2.マスキング効果を期待出来るから
マスキング効果とは
「本来なら明瞭に聞こえる音が、別の音を聞く事でマスクされ、聞こえにくくなる。」
という音響心理学の言葉です。
例えば……
- 夜寝る時、時計の「カチカチ」という音が気になって眠れない……
- 突然、リビングの冷蔵庫が「ブーン」と稼働して驚く……
といった経験は誰しもあるかと思います。あれって部屋が「シーン」としているから、聞こえる音ですよね?
そんな風に
「人は周りに音がないと、ごく小さな音を探す意識が働くのではないか?」
と、私は考えています。
そこで、音楽を使って小さな音をかき消す事で、集中を邪魔する要因を排除するのです。
実際にこれはデータとしても表れていて、東大合格者の5割以上が、喫茶店やリビングなど、“あえて外音がある場所”で、勉強をしていたとされています。
また、心理学の実験でも
- 図書館
- カフェ
- 工事現場
の3つで、創造性に関わる実験をした所、一番効果が高かったのはカフェでした。
これらの実験から分かる事は
「無音でもなく、雑音でもない状態を作れば集中力は発揮される」
という事が分かります。
※また、データではカフェが良い効果を上げるとされていますが、“良い音楽”を聴く事は、より高い効果を生むと私は考えています。(よい音楽の定義については後述します。) |
2-3.リラックス状態を作れるから
面接やスピーチなどをした時、緊張で
- 「頭が真っ白になった」
- 「口や手元が震えてしまった」
という経験は無いですか?
そんな風に自分の精神状態は、肉体の動きや脳の活動に、驚くほど大きな影響を与えています。
実際にスポーツ界でも「リラックスしなさい!」と、よく言われますよね?それによって、肉体のパフォーマンスが向上するからです。
学習や仕事の面でも、リラックス状態を作ると、記憶力や集中力といった脳機能を高め、それらの活動を助けてくれます。
そして、そのリラックス状態を作るのに、音楽は良い方法論だと言えます。
例えばロッキーのテーマやジョーズのテーマなどを聞くと
- 勇気が溢れてきたり
- 恐怖を感じたり
しますよね?
そんな風に音楽は人間の精神状態に大きく作用するのです。
実際に、国内外を問わず多くの手術現場では、お医者さん達がリラックスしてオペが出来るように、音楽を流しているそうです。
3.集中力をアップさせる音楽の3つの条件
今までの文章を読んできて
「音楽で集中力がアップするのか!じゃあヘヴィメタルを大音量で聞くぜ!」
と思う人がいるかもしれません。
が、
これはあまり効果的ではありません。むしろ集中力を低下させてしまうでしょう。
音楽にも
- 集中力を高める音楽
- 集中力を下げる音楽
が存在します。
そこでここからは、音楽を選ぶ上での3つのポイントをご紹介していきます。
3-1.音楽のボリュームに気を配る
これはどんな音楽にも言える事ですが、過剰なボリュームで聞いてしまうと、意識が阻害されてしまい、逆効果になってしまいます。
何故なら、もともとの目的である
- 小さな音のマスキング
- リラックス状態を作る(大音量では興奮してしまう)
といった部分を無視していますよね?
音楽に興奮したり、のめりこむのは、作業のクオリティを下げてしまいます。
ボリュームの目安は“脳内が邪魔されない程度”にすると良いでしょう。とはいえ、これは私の感覚的なものなので、分かりづらいかもしれません。
自分で色々と試してみて、合ったものをチョイスするのが良いかと思います。
3-2.歌詞がない音楽を選ぶ
“歌”というのは、一般の人にも馴染み易いため、意識がそれやすいと言えます。
例えば
- 「この歌手の声はとても温かみがあるなぁ」
- 「この歌詞はどういう意味なんだろう?」
という風に、集中状態を途切れさせがちです。(大きな声で歌い始めてしまうかもしれません。)
実際、私自身も色々試してきたのですが、歌詞がある曲は言語脳が反応して、「ガクッ」と集中力が落ちるのを実感します。
ですので娯楽として聞くのではなく、集中の為の音楽は、インスト(ボーカルが無い)の曲をお勧めしたいと思います。
「インストの曲なんてつまんない!」
と感じる人もいるかもしれません。が、歌詞ありと歌詞なしのバージョンで仕事等に取り組んでみて下さい。その集中力の差は歴然としているはずです。
3-3.アルファ波が出る音楽
一般的に集中力アップには、クラシックやジャズが適しているとされています。何故ならこれらの音楽を聞くと、アルファ波と呼ばれる、リラックス状態の脳波がでやすいからです。
アルファの出る音楽のイメージとしては、ゆったりとしたテンポで、穏やかな曲が良いでしょう。特にモーツァルトの音楽は「IQや集中力アップの効果がある!」と評判になっています。
ただ、私の実体験としては
「あまり合わないかなぁ……」
というのが本音です。
というのも、クラシックやジャズと言っても、結構激しい曲もありますし、抑揚もあります。曲が静かに鳴っている時は良いのですが、盛り上がってくるとコッチも盛り上がり、集中力が途切れたりします。笑
勿論、ピアノのインストとかであれば、基本は穏やかなので、ありだとは思います。(私もジブリやディズニーのピアノインストなどは、たまに活用します。)
ただそれでも、私の場合は音楽をやっていた経験があるので「このピアノは、変わったコードの音だなぁ……」などと、意識が音楽のほうに連れていかれやすいです。笑
こういった音楽経験のある人には、クラシックやジャズでも、逆効果になるかもしれません。
4.実際に私が使う集中力アップにおすすめの音楽
私の場合、クラシックやジャズがダメ……となり、いろいろ試している内に「これは素晴らしい!」と感じたものがあります。
それは
“自然環境音”
です。
例えば
- 雨の音
- 小鳥のさえずりの音
- 炭の燃える音
- 波の音
……etc
などの自然音です。
こういった自然音がおすすめなのは、アルファ波が出るのは勿論のこと、一般的な音楽のように盛り上がったり、感情を揺さぶったりしない事です。
言ってみれば、単調な音。だからこそ自分のやるべき事に集中できるのではないでしょうか?実際に私が記事を書く時は、ほとんどが自然環境音を使用しています。
その中でも特におすすめしたいのは、脳機能学者の苫米地英人氏が出しているFUNCTIONAL SOUND(機能音源)というものです。
これらの音源は、博士のYoutubeで提供されているので、下記にリンクをはりつけておきますね。(この音源の他にも沢山あります。)
上記の音源は、世界トップレベルの脳の専門家が作っているだけあって、非常に効果が高いです。
正直これを聞いて作業をする事を覚えてから、「他の音源は全部いらない」と感じるほどです。それくらい、聞いていて心地よく、一気に集中状態に入れます。とてもお勧めなので、是非活用して下さい。
5.音楽をうまく使いこなして、集中力をアップさせよう!
あなたがすること……それは“ただ聞くだけ”です。
それだけで、脳のクオリティを高められるのは、本当に素晴らしい事です。
- 家で本を読んだり、勉強する時
- 自宅でデスクワークをする時
など、この記事で紹介したポイントを踏まえて、日常にどんどん音楽を取り入れてみて下さい。色々試してみれば、より高いパフォーマンスを発揮する事に繋がるはずです。
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