
ある釣り人が、森の中で出会った黒い物体の正体…
それは身の毛もよだつ恐怖体験だったそうです…仮に彼の名前をヨシノリとしましょう。
ヨシノリは休みの日、大好きな釣りをする為に山道を歩いていました。そんなおり、一匹の犬が道路わきにいるのを見かけました。
なんとなく興味が沸いて舌を「チッチッ」と鳴らすと、犬は人懐っこく寄ってきました。
ところが足元まで来たのをよく見てみると、
「あれ?これは犬じゃない、子グマだ!」
彼は不安を覚え、すぐにその場を去ろうとしました…。
すると、後ろの方で「ガサガサ」と音が鳴るのを耳にしました。彼が振り返ると、その隙間から艶々した毛並みを持った大きなクマの顔が見えました。
幸い大クマはまだコチラに気づいておらず、子グマも離れていきました。
ヨシノリは「ウソだろ…」と声にならない声をあげ、見つからないように、身体を強ばらせて固め、息を殺しました。
ですが残念…彼は熊に見つかってしまった。
大熊と目が合った瞬間、その黒い大きな物体は鋭い眼光をこちらに向け、「グオゥー」と低い唸り声を上げ、全身を震わせていました。そして、熊はこちらへ目がけ、一直線に走ってきました。
「ヤバい!」と感じたヨシノリは、その場から全速力で駆け出しました。ですがとても熊のスピードには敵いません。
すぐに体を抑え込まれ、左腕を噛みつかれました
死を覚悟したヨシノリは、最後に残された選択肢、つまり戦う事を決意しました。どこかのニュースで見たように、右手の両指を突き立て、クマの左眼に目つぶしをくれました。
その瞬間クマはひるみ、ヨシノリの体から離れました。彼はその隙をついて立ち上がり、左腕の痛みをこらえながら逃げ出しました。
幸いクマはそれ以上追いかけてこず、ヨシノリは生き延びる事が出来ました。
1.行動心理学から学ぶ3Fのしぐさとは
冒頭のストーリーは、実際に釣り人達が体験した、クマとの遭遇の秘話を元に、私が二次創作したものです。
ですので、フィクションと言えばフィクション、ノンフィクションと言えばノンフィクションかもしれません。が、少なくとも
人間の本能に植え付けられた普遍的な反応
がよく表れていると言えます。
より具体的に言えば、冒頭のストーリーには
- Freeze:固まる
- Flight:逃げる
- Fight:戦う
という3つの反応が見られれます。これらの頭文字を取ったものが、今回の記事のテーマである3F反応です。
この3F反応は、人が脅威を感じた時に
「誰でも同じように、しぐさや行動として表れる」
ものです。
この記事では、これらを利用した
- マインドリーディング(相手の心理を読み取る)
- マインドコントロール(相手の心理を操る)
の手法を写真付きの解説で、明かしていきたいと思います。
そこでまずは
「3F反応とはどのようなものか?」
という事について詳しくお話をしていきましょう。
1-1.実は日常的に起こっている3Fのしぐさ
3F反応を現実のケースに当てはめてみましょう。
例えば怖い上司を恐れている部下、就職活動で面接を受けに来た候補者、こういった人達を思い浮かべて見て下さい。
きっと彼らは…
- 直立不動で立っていたり
- イスの取っ手などを強く持って体を硬直させたり
という「固まる反応」が出ていませんか?
もしくはその場から離れたいと
- チラチラ時計を見たり
- 怖い上司から距離を置こう
という「逃げる反応」が出ていませんか?
そして我慢が限界を超えると、
- 殴る代わりに口論をして戦ったり
- 時には上司の胸ぐらをつかむことも
あるかもしれません。
こんな風に3F反応は、私たちの身の周りでも日常的に起きている事なのです。
もし、こうした反応に事前に気づいたり、また逆に利用すれば
- 夫婦間や上司とのトラブルを未然に回避したり
- デキル男をアピールして、職場や異性から求められる人になったり
- 子供の悩みや「いじめ」を発見したり
する事が出来るようになるでしょう。
特にしぐさは反応が分かりやすく、初心者でも簡単に使えるものです。あなたが体得すれば、生涯に渡って、コミュニケーションに良い影響を与えてくれるでしょう。
1-2.反3Fのしぐさとは
これはどんな本や学者も指摘していない事ですが、実は3Fに対極している反応があります。簡単にお伝えすると、以下のようになります。
3Fのしぐさ | 反3Fのしぐさ |
固まる反応 | 動く反応 |
逃げる反応 | 近づく反応 |
戦う反応 | 服従反応 |
分かりやすいように、一つ例を出してみましょう。
例えばレストランで子供が、「キャッキャ」とはしゃいでいる場面があるとします。これは「動く反応」が表れていて、おそらく「嬉しい・楽しい」などのポジティブな気持ちを表現しています。
ですがそれを見たお母さんが
「静かにしなさい、迷惑でしょう!」
と怒ったとします。
すると子供は、まるでヘビに睨まれたカエルのように、全ての動作をピタッと止め、うつむいて「ごめんなさい」と謝ります。これは「固まる反応」が表れていて、おそらく「恐怖・悲しい」といったネガティブな気持ちを表現しています。
こんな風に人は、心情の対比が、身体の対比となって表れる事がしばしばあります。こうした変化を見つけると、より相手の本心を見抜く上で、重要な情報になるのは間違いありません。
そこでこの記事では、この反3Fのしぐさについても取り上げていきます。
2.行動心理学から読み取る-固まるしぐさ
少し昔の世界へ思いを馳せてみて下さい…
私たちの祖先、つまり原始時代の人たちは、どのようにして獰猛な捕食動物から身を隠し、命を長らえさせてきたのでしょうか?
その理由の一つに、この固まる反応があったと、私は考えています。
例えばライオンを遠くに見つけたとします。幸い相手はまだ気づいていない。そんな時、冒頭のストーリーと同じように、人は息を殺し、動きを止めるでしょう。
動けば捕食者の目に止まりやすいですし、音も立ててしまいます。地面が動く感覚がしたり、体臭を嗅ぎ付けられるかもしれません。
ようは固まる事で、捕食者に見つからないようにしているのです。そういった意味で言えば「隠れる反応」と呼んでもいいかもしれません。
こうして何百万もかけて築き上げた本能は簡単には消えず、現代になっても私たちは、ネガティブな感情を持つと、こうした固まる反応が表れます。
まずはこの固まる反応、そしてそれに相反する動く反応について、取り上げていきましょう。
2-1.動くしぐさ・固まるしぐさ
まず前提として知っておきたいのが
- 人は安心・幸福感を感じている時に、体を動かす
- 人は恐怖・脅威を感じている時に、体を固める
という傾向があるという事です。
この事から
- マインドリーディング:「身体全体の力の入り具合や動き」に注目すると、相手が幸福感・不安感のどちらを感じているか分かる
- マインドコントロール:「身体全体をリラックスさせて、よく動かす」と、快活なイメージや嬉しい気持ちを表す事が出来る。また、自分の精神状態を明るくする事も可能になる
と言えるでしょう。
イメージが沸きやすいように、以下の画像を見てください
上記のように
・つま先をあげる
・腕をあげる
・顎を上げる
・胸を張る
といったものは「動くしぐさ」です。このように重力に逆らって動く、縦の動きは喜びや自信、達成感などのポジティブな感情を表します。
有名なボクシング映画、ロッキーでもこうしたしぐさはよく見られます。特に下記の動画の「2:19~2:42秒」あたりを見てください。
足をピョンピョンさせ、胸を張り、手を上げ、顔は上向き、と重力に逆らった動きが見られるでしょう。また音楽に合わせるかのように、常に体を躍動させています。
もし意中の女性をデートに誘った時、こうした重力に逆らうしぐさが一部分にでも見られたら、それは脈ありだと考えて良いでしょう。
会話の最中に表れるのなら、それが好ましい話題だという事が分かります。
また、自分が「重力に逆らってよく身体を動かす」と、ポジティブな気分になってきます。つまり自身の精神コントロールにも使えるという事です。
ただし、一つ注意点があります。
こうした動く反応にも、子供のジダンダや貧乏ゆすりに見られるように、ネガティブなサインも存在するという事です。
特に
- 首を横に振る
- 足をクネクネさせる
といった「横の動き」は、ネガティブなサインの可能性が高いでしょう。
例え動くしぐさでも、100%ポジティブな訳ではありません。それらは前後の状況を見ながら、見極める事が大切だと覚えておきましょう。
続けてこれとは逆の反応である、固まる反応を解説しましょう。以下の画像を見てください。
上記の画像のように
- 肩を持ち上げて、頭を下げて固める
- 椅子に絡めて、足を固定する
といったサインは固まる反応だと言えます。
他にも
- テーブルやいすの淵を強く握る
- 顔や胴体を壁などに預ける
- 足をピタッと揃えて、動かない
という風にする事もあります。
これらは不快感や不安から表れる、体の震えを鎮める為に行っているのでしょう。
もし、こうしたサインが見られたら、相手は何らかのネガティブな感情を抱いていると考えた方が良いでしょう。
ですがそれが、
- 相手が自分を嫌いで、近づかれたくないからか
- 相手が自分を尊敬していて、萎縮しているのか
- 単に仕事で失敗して、落ち込んでいるのか
といった理由までは分かりません。
大事なのは、こうした違和感を感じた時に
「私はあなたの味方だよ、何か力になれる事はないかな?」
というメッセージを言語や非言語で伝える事です。
例えば
- 相手に「緊張していますか?」などと、聞いてみたり
- 相手が固まっている理由が分かれば「気持ちは分かるよ」と同情してあげたり
- 自分の声やしぐさをリラックスしたものに変えたり
すると良いでしょう。
そうすることで相手は「あ、この人は味方なんだ、話をしやすい人なんだ」と感じて、自分に信頼感を抱いてくれるでしょう。
また、自分ではこうした固まる反応をやめる事で、相手に緊張感が伝わらず、お互いがリラックスしてコミュニケーションが出来るでしょう。
2-2.見せるしぐさ・隠れるしぐさ
次は見せるしぐさ・隠れるしぐさです。
これは動く・固まるしぐさと同じで
- 人は親密感・安心を感じている時に、身体全体を見せる
- 人は恐怖・脅威を感じている時に、身体全体を隠す
という傾向があります。
この事から
- マインドリーディング:「身体全体が見えるか?」に注目すると、相手が幸福感・不安感のどちらを、感じているかが分かる
- マインドコントロール:「身体全体を見えるようにする」と、好意的なイメージや誠実なイメージをアピールする事が出来る
と言えます。
以下の画像を見てください。
上記の画像の右側の女性のように、手をテーブルの上に置くのは「見せるしぐさ」だと言えます。
他にも
- 二人の間の遮蔽物(テーブルなど)を取り除く
- 机の上のものをどける
といったものがあるでしょう。
こうした見せるしぐさが相手から出ている人は、あなたに好意的だったり、信頼出来る可能性が高いと言えるでしょう。
また、自分が見せる事を心がける事で、相手と仲良くなりやすくなり、自分の発言を信用されやすくなります。
逆に左側の男性のように手隠していたり、以下の画像のように、二人の間に遮蔽物を作ろうとしている場合は注意が必要です。
この画像のように、
- 腕組みをする
- クッションやノートなどを持つ
などをして、相手との間に壁を築くのは「隠れる反応」だと言えます。相手との距離を置くという意味あいでは、次に説明する「逃げる反応」の一部とも言えるかもしれません。
いずれにしても、こうしたサインを見かけたら、固まるしぐさの時と同じように、相手の不安感を取り除くように働きかけましょう。
また、自分でもこうしたサインを出さないように心がけるべきです。
一つ注意すべき点として、腕組みはリラックスしている時にも見られます。ただ、ネガティブな感情を持っているなら、表情が険しくなっていたり、両手のあたりに力が入っている事に気づくでしょう。
このように、あくまで一つのしぐさはパズルのワンピースだと捉え、様々な言語・非言語メッセージを統合して、相手の本心を見抜く事が大切です。
3.行動心理学から読み取る-逃げるしぐさ
ここまでで固まるしぐさには、動きを止めたり遮蔽物を使って、脅威から身を隠す事が目的だという事をお伝えしてきました。
ですが、その固まる反応では対処出来ない時もあります。
例えば
- 捕食者に見つかってしまった
- このままではトラックにひかれてしまう
となった時、人は次の手段を取ります。それが「逃げるしぐさ」です。つまり危険な存在から少しでも離れようとするしぐさです。
とはいえ現代社会では、上司に怒られたからと言って
「ウワーン!ドラエモーン!」
と、のび太君のように会社を飛び出していく訳にはいきません。むしろ逃げられる状況は非常に少ないのです。
そこで私達は、人間特有の微細な表現によって、それらを表現するようになりました。ここからは、そうした逃げる反応についてご紹介していきましょう。
3-1.近づくしぐさ・遠ざかるしぐさ
まずは相手に近づくしぐさ・遠ざかるしぐさです。
前提として知っておくべきなのは
- 人は好きなものに対して、足・胴体・腕と手、顔を近づける
- 人は嫌いなものに対して、足・胴体・腕と手、顔を遠ざける
という傾向がある事です。
つまり
- マインドリーディング:「相手との距離感」に注目すれば、その人が自分を好きか・嫌いかが分かる
- マインドコントロール:「相手との距離感」を詰めれば、その人と親密になれる
という事です。
まずは以下の画像をご覧下さい。
上記の画像のように
- 足を近づける
- 顔を相手側に傾ける
といったものは「近づくしぐさ」だと言えます。
もし相手がこうしたサインを見せたら、あなたと相手の関係は上手くいっていると考えてよいでしょう。意中の人と付き合う前であれば、積極的なアプローチを仕掛けても大丈夫です。
実際に
- 仲の良いカップル
- 付き合う前の男女
などに、よくこうしたサインが見られます。
ですので、あなたに意中の人や仲良くなりたいビジネスパートナーがいたら、このように出来るだけ身体全体を近づけるように心がけると良いでしょう。
ただし近づいた結果、以下の画像のような遠ざかるしぐさが見られた場合は、注意が必要です。
上記の画像のように、
- 胴体を相手から遠ざけたり
- 顔を相手と逆側に傾けたり
するのは「遠ざかるしぐさ」です。
もしこうした「遠ざかる反応」が頻繁に見られるようなら、おそらく二人の関係は上手くいかなくなるでしょう。
付き合う前であれば、見込みが低いという事です。この場合は、もう少し二人の関係を暖める必要がありそうです。
仮に、自分が距離を置きたい人がいるのなら、このように物理的な距離を離してみましょう。すると、自然と相手の方から離れていくようになります。
3-2.相手の方を向くしぐさ・相手から背けるしぐさ
続いて相手の方を向くしぐさ・相手から背けるしぐさです。
これは近づく・遠ざかるしぐさと同じで、人は
- 好きなもの・興味のあるものに対して、顔・腕と手・胴体・足を向ける
- 嫌いなもの・関心のないものから、顔・腕と手・胴体・足を背ける
という傾向があります。
つまり
- マインドリーディング:「相手の身体全体の向き」に注目すれば、その人が自分を好きか嫌いかが分かる
- マインドコントロール:「相手に身体全体を向けて」会話をすれば、親密になれる
とも言えます。
下記の画像を見てください。
上記のように
- つま先だけそっぽを向く
- 足と胴体がそっぽを向く
というしぐさは「相手から背けるしぐさ」を表しています。
例えば
- (単に時間がなくて)「早くこの場から立ち去りたい」
- (あなたが嫌いなので)「会話をしたくありません」
- (今、スマホに夢中なので)「あんたはどっかいってよ」
といったような意味があるのかもしれません。
ただし、下記の画像の①のように、顔だけ別の場所を向いている場合は、少し意味合いが変わるかもしれません。
この①のツンデレちゃんは、顔を背けています。
ですがこれは
「恥ずかしくて相手の顔を見れない」
という気持ちの表れかもしれません。何故なら表情は照れを示していますし、体はこちらを向いています。つまり好意があるからこそ、顔を背けていると言えるのです。
対して②のツンデレちゃんは、顔をコチラに向いていますが、体は向こうを向いています。
人には
- 顔はウソつき
- 胴体や足は正直者
という傾向があるので、①と②の場合では、①の顔だけ背けている方が、好意を持っている可能性は高いと言えるでしょう。
こんな風に一つのサインだけで判断をせず、全体のしぐさや状況によって、相手の心理を読む事が大切です。
4.行動心理学から読み取る-戦うしぐさ
ここまでで逃げる反応は、相手から体を背けたり、距離を置いたりする事で、脅威から身を遠ざける目的がある事を説明してきました。
ですが冒頭のヨシノリのように
- 固まっても見つかり
- 逃げても追いかけられ
となってしまう事もあるでしょう。そうした場合に、動物や人にとって、最後に残された戦術が「戦う反応」です。
とはいえ現代社会では、戦う反応は好ましくない結果を生む事が往々にしてあります。
例えば、上司の眉間にパンチをぶち込んだり、耳に噛みつけば、あなたは会社をクビになるかもしれません。場合によっては、法の裁きを受ける事もあるでしょう。
その代わりとして、人間が発達させてきたのが議論です。
ですが議論も、つい中傷や皮肉、人格攻撃に発展してしまいがちです。そうした意味で、あまり戦う反応を出すのは好ましくありません。
とは言っても、自分がいじめられたり、仲間や家族を傷つけられたりした時は、頑固として戦う事が必要な時もあります。
戦う反応は、そうした時や、ここぞという場面で使う最終手段だと考えると良いでしょう。では、詳しく紹介していきましょう。
4-1.大きく見せるしぐさ・小さくみせるしぐさ
紹介するのは、大きく見せるしぐさ・小さく見せるしぐさです。
こちらも前提として知っておくべきなのは。
- 身体全体を大きく見せる反応は、強さをアピールするもの
- 身体全体を小さく見せる反応は、弱さをアピールするもの
だと言えます。
つまり
- マインドリーディング:「身体全体のサイズ」に注目すれば、その人の自信や、地位の高さを知る事が出来る
- マインドコントロール:「身体全体を大きく見せる」と、心理的な主導権を握りやすくなり、相手に有能さを伝えられる
と言えるでしょう。
下記の画像を見てください。
上記の画像のように
- 腕を腰に当てる
- 腕をテーブルに広げる
- 足を広げる
- 胸を張る
といったものが、「体を大きく見せるしぐさ」です。
動物界でも同じようなしぐさは見られます。例えばゴリラは胸を張り、クジャクは羽を広げて威嚇や求愛を行っていますよね?これは人間界でも、同じなのです。
例えば
- 「ここの中で誰がボスか分からせてやる」
- 「どうだ?俺は強いぞ、カッコいいだろ?」
という風に、相手を降伏させたり、有能さをアピールして異性をゲットしようとしているのです。
ですので議論の時などに、こうした体を大きく見せるしぐさを見せると、かなり強いポーズになります。
例えば自分の主張を通したり、会話の主導権を握りやすくなったり、相手は反論が難しくなったりするでしょう。
ただしマイナス面として、「胸を張る」以外のしぐさは、「対立」のメッセージも伝わりやすいという事です。
言うなれば、
「あなたと私の間には問題がある」
と、相手を威圧しているので、相手が弱気だと恐怖感を与えますし、相手が強気だと口論に発展して、仲が修復出来なくなる恐れもあります。
ですので、既に信頼性が出来ていて、関係性が壊れない場合や、仲が壊れても構わない関係の時に使うようにしましょう。
「戦う反応は一番最後の手段」
という事をお忘れなく。
これと逆の意味合いを持つのが、下記の画像のようなしぐさです。
上記の画像のように
- 猫背になる
- 足を閉じる
- 腕をピッタリ体に添わせる
といったものが、「体を小さく見せる」しぐさです。
これらは
- 「あなたを恐れています」
- 「あなたと争うつもりはありません」
という白旗宣言だと言えるかもしれません。
こちらも動物界で同じような現象がしばしば見られます。
例えば動物や人が「誰がボスか?」を決める縄張り争いをしているとします。そんな時に、さっさと自分が負けを認め、もっとひどい目にあわされるのを、未然に防ぐ事があります。
分かりやすく言えば
「ごめんなさい、私の負けです。あなたに従います。だから酷いことはしないで下さい。」
というメッセージです。だから服従反応とも言えるでしょう。
もし相手にこうした服従反応が見られたら、自分も体を小さく見せたり(例えば足を閉じる・頭を下げる)、声のトーンや表情を穏やかなものにすると良いでしょう。
すると相手はリラックス出来るようになり、良いコミュニケーションに繋がりやすくなります。
ただし日頃から、こうした弱いサインを見せるのはNGです。周りからナメられたり、いじめられたり、デキないやつだと思われたり、散々な結果に繋がるでしょう。
まとめ:10のしぐさを利用した心の操縦術
いかがでしたか?
最後に、この記事の重要なポイントをまとめて、終わりにしたいと思います。
3F反応、反3F反応 |
人は脅威に面した時、しぐさや行動に普遍的に表れる反応がある。これを3F反応と言う。また、それとは反対のメッセージを伝えるものを反3Fと言う。 これらは以下の通りになる。
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10のしぐさを利用した心の操縦法 |
以下の3F反応、反3F反応から表れる10のしぐさを利用すれば マインドリーディング(相手の心を読み取ること) が出来るようになる。 10のしぐさは以下の通り。
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是非、これらの知見を利用して、あなたの恋愛やビジネスを成功に導いてください。
それでは。
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